長期間放置した銀行口座はどうなる?20年ぶりでもお金は引き出せるのか徹底解説

貯金

銀行口座を長期間放置した場合、その残高がどうなるのか不安になる方も多いのではないでしょうか。特に高額な資産が眠っている場合、引き出せるのか、消滅するのか、慈善団体に寄付されてしまうのかなど、誤解も多く存在します。この記事では、放置口座の実態や対応方法について詳しく解説します。

長期間利用されていない口座は「休眠口座」になる

2019年から施行された「休眠預金等活用法」により、10年以上入出金がない銀行口座は「休眠預金」として扱われ、国が管理する「休眠預金等活用法活用口座」に移管されることになりました。

ただし、これはお金が消滅するわけではありません。あくまで管理の仕組みが変わるだけで、元の口座名義人が申請すれば、いつでも払い戻しを受けることが可能です。

引き出せるのはどんな条件の口座?

以下の条件に該当する場合、たとえ20年以上放置していてもお金を引き出すことは可能です。

  • 本人確認書類がそろっている
  • 通帳やキャッシュカードがある(なくてもOK)
  • 本人の署名ができる

銀行によっては、手続き時に旧住所や旧姓などの確認が必要となる場合があります。可能であれば印鑑や古い通帳も持参しましょう。

実例:20年前に開設した口座がどうなったか

読者の一人が1998年に開設し、2003年以降まったく動かしていなかった三井住友銀行の口座に約150万円があったケースでは、支店窓口での手続きによりスムーズに引き出しができました。

ただし、一部の古いシステムの銀行では「店番号が変更された」「口座番号が抹消された」といった理由で確認に時間がかかることもあります。

休眠預金になった後の手続きはどうする?

休眠預金として扱われた場合、通常の銀行窓口ではなく、一般社団法人休眠預金等活用推進機構(JADP)が所管する資金になりますが、払い戻しの手続きは引き続き金融機関で行います。

銀行に問い合わせた際に「既に休眠扱いです」と言われた場合でも、本人確認書類を持って申請することで返金される仕組みになっています。

寄付や没収は基本的にされない

「慈善団体に寄付されるのでは?」という心配もあるようですが、本人が請求すれば必ず返金される制度となっています。

逆に、本人が請求しなければ、その資金はNPOなどの公益活動に充てられることはありますが、これはあくまで活用制度であり、没収ではありません。

まとめ:放置口座の資金は取り戻せる

長年使っていない口座であっても、資金が消えてしまうことはなく、本人が手続きを取れば引き出すことは可能です。記帳や入出金が10年以上ない場合でも諦めず、まずは銀行窓口に問い合わせましょう。

万が一、休眠預金として扱われていても、返還請求の手続きはきちんと用意されています。口座の存在を思い出したときがチャンスですので、忘れずに行動してみましょう。

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