電気代を口座振替で支払っている方の中には、「まだ引き落とされていないのに、マイページ上で『支払い済み』と表示されている」と疑問を感じることがあるかもしれません。これは多くの電力会社の処理方法に起因するもので、実は珍しいことではありません。
「支払い済み」の表示と実際の引き落としにズレが生じる理由
電力会社では、口座振替を利用している場合、請求情報が確定した時点で「支払い済み」とステータスが更新されることがあります。この段階では実際にはまだ口座からの引き落としは完了していません。
この表示は「引き落としが予定されている(=滞納ではない)」という意味合いであり、システム上の状態反映であるため、心配する必要はありません。
電力会社の引き落としタイミングはいつ?
一般的に、電力会社では請求月の27日〜翌月10日前後にかけて引き落としが実施されることが多いです。以下に一部の電力会社の例を挙げます。
電力会社 | 口座振替日 |
---|---|
東京電力 | 原則27日 |
関西電力 | 検針月の翌月10日 |
中部電力 | 検針日翌月の6~10日 |
ただし、土日祝日など銀行の休業日が重なると、引き落としは翌営業日にずれることがあります。
確認ポイント:本当に引き落とされていないのか
ステータスが「支払い済み」となっていても、実際に口座から引き落とされていないことはよくあります。以下の点を確認しましょう。
- 銀行口座の入出金履歴を確認する
- 電力会社のマイページで「引き落とし予定日」が記載されているかチェック
- 支払い方法が途中で変更されていないか確認
もし「未引き落とし」のまま引き落とし予定日を過ぎている場合は、口座残高不足や登録情報の不備の可能性もあるため、早めに電力会社へ連絡しましょう。
自動振替とクレジットカード払いの違い
電気代の支払いには、口座振替以外にクレジットカード払いも選べますが、クレジット払いの場合は請求日と引き落とし日がさらにズレる可能性があります。多くのクレジットカードでは、利用日の翌月や翌々月に引き落としがかかります。
このため、「電力会社ではすでに支払い完了」となっていても、クレカの請求明細には数週間後に反映されるケースもあります。
返金や二重請求の心配は?
万が一、支払い方法が重複して「口座振替」と「クレジットカード」の両方で引き落とされたように見える場合、まずは両社(電力会社とカード会社)に明細の詳細を確認してください。
システム上のエラーや誤請求であった場合には、国民生活センターなどに相談することで対応が進むこともあります。
まとめ:電気代の「支払い済み」表示は処理の一部と理解しよう
電気代の支払いが「支払い済み」と表示されているにも関わらず、実際の引き落としがまだというケースは、支払い処理のタイムラグによるものです。多くの場合、心配はいりませんが、予定日を過ぎても引き落とされていない場合は早めに確認・連絡を行いましょう。
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