会社に新しく入社すると、給与から社会保険料が天引きされ始めます。しかし「初月から引かれない?」「2か月分まとめて?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、厚生年金と健康保険の天引きの仕組みを詳しく解説します。
社会保険料はいつから発生するのか
社会保険(健康保険・厚生年金保険)は、基本的に「入社日=資格取得日」から発生します。たとえば7月1日に入社した場合、7月分の保険料の支払い義務が生じます。
ただし給与からの天引き(控除)は「給与の締め日と支給日」によってズレが生じるケースがあります。
社会保険料は翌月の給与から天引きが基本
日本では、社会保険料は「前月分を翌月に支払う」仕組みとなっており、7月分の保険料は8月支給の給与から天引きされます。
したがって、7月入社の場合、8月の給与明細に「健康保険・厚生年金の7月分」が初めて控除されることになります。
2ヶ月分まとめて天引きされるケースもある?
一部の企業では、給与締め日と支給日の関係で「入社月(7月)の給与には社会保険料が間に合わず、翌月(8月)に2か月分まとめて控除」されるケースがあります。
たとえば締め日が月末で、7月分の給与が8月25日支給などの場合、8月に7月分と8月分の保険料がまとめて控除される場合があるため注意が必要です。
会社によって異なる控除タイミング
社会保険料の控除タイミングは「締め日・支給日・勤怠集計のタイミング」によって企業ごとに異なります。多くの企業では、入社翌月に1か月分を控除する方式ですが、初月から控除する会社も存在します。
具体的なスケジュールは就業規則や人事担当者への確認が必要です。
給与明細の確認ポイント
控除された社会保険料が正しく計算されているかどうかを確認するには、以下の点をチェックしましょう。
- 「健康保険料」「厚生年金保険料」が項目にあるか
- 「控除された月」の記載があるか
- 保険料額が急に増えていないか
初回は2か月分控除の可能性もあるため、明細はしっかり確認する習慣をつけましょう。
まとめ:初回は2か月分天引きされることもある
7月入社の場合、原則として8月の給与から7月分の社会保険料が控除されます。ただし、会社によっては8月に7月・8月の2か月分を一括で天引きするケースもあるため、金額に驚かないよう事前に確認しておきましょう。
不明点がある場合は、会社の人事・労務担当へ問い合わせるのが確実です。
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