リボ払い200万円をどう返す?労金まとめローンか老後積立解約か、50代から考える最適な選択

ローン

50代を迎え、独身・持ち家という状況で200万円近いリボ払いを抱えることは、老後資金計画や生活の安定に少なからず影響します。今回は、リボ払いの返済にあたり「労金などのまとめローンを使う」か「老後資金の積立を一部解約して充当する」かという2つの選択肢を、メリット・デメリットの両面から解説します。

まず知っておくべきリボ払いのデメリット

リボ払いは毎月の支払額を抑えられる一方で、残高に対して高金利(15〜18%前後)がかかるため、返済が長期化すると総支払額が膨らむのが特徴です。

200万円の残高があり、月2万円の返済だと仮定した場合、完済まで10年以上、利息だけで100万円を超える可能性もあるため、早期の対策が重要です。

選択肢①:労金などのまとめローンを活用する

労働金庫(労金)をはじめとする金融機関では、複数の借入を1本化する「おまとめローン」を提供しています。リボのような高金利を、比較的低い固定金利(例:2.5〜6%)に置き換えられるのが最大のメリットです。

例えば、年利6%で200万円を5年返済にまとめれば、月々約3.8万円、総支払額は約228万円で済みます。リボより圧倒的に有利です。

ただし、審査に通る必要があり、他の信用情報や収入状況によっては希望額を借りられないこともあります。

選択肢②:老後の積立を解約して一括返済する

もう一つの選択肢は、老後資金として積み立てていた金融商品(つみたてNISAやiDeCoなど)を途中で解約し、その資金でリボを一括返済する方法です。

この方法は金利負担をゼロにでき、返済完了後は新たな支払いが不要になるという点では心理的・経済的に大きなメリットがあります。

しかし、老後に備えて積み立てた資金を取り崩すことで、将来の生活資金に不足が出るリスクもあるため、バランスの取れた判断が必要です。特にiDeCoは原則60歳まで引き出しできないため、実質的には解約が不可能なこともあります。

比較:どちらが“ベター”かはリスクと優先度次第

項目 まとめローン 積立解約
金利負担 低く抑えられる(2〜6%) 0%(一括返済)
審査の有無 必要 不要
老後資金への影響 なし あり(将来不足の可能性)
精神的安心感 毎月返済が必要 借金が完全に消える

一概にどちらが正解とは言えませんが、「老後の積立をしていても高金利リボを続ける方が危険」とする専門家も多く、短期的には一部解約で一括返済し、その後少額でも再積立を開始するのが合理的な判断となるケースもあります。

実例:50代でリボ200万円を整理したAさんのケース

50代独身・持ち家のAさんは、老後資金として確保していた普通預金から120万円、残りは労金で借り換えて一括返済を実行。毎月の支出が減ったことで生活が安定し、再び積立型の投資信託を無理のない金額で再開しました。

このように、一時的に積立をストップしてでもリボを早く片づけた方が、将来的に金利分の支出が減り、家計全体にプラスになる場合もあります。

まとめ:冷静な収支の見直しが最も大切

リボ払いは放置すると家計を圧迫する一方、老後資金は長期的な安心を支える大切な基盤です。どちらを優先するかは、現在の収入状況やリスク許容度によって変わります。

迷ったときは、ファイナンシャルプランナーや労金の無料相談窓口でシミュレーションを受けるのも一つの方法です。借金を減らしながら、将来への備えを再設計していきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました