キャッシュレス化が進む中でも、手元でお金の動きを見える化できる”ファイル貯金”が静かなブームとなっています。しかし、「給与を全額引き出すの?」「貯めた分は再度銀行へ?」と疑問を抱く人も多いはず。この記事では、無理なく続けられるファイル貯金のやり方と銀行との上手な併用方法について具体的に解説します。
ファイル貯金とは?そのメリットと魅力
ファイル貯金とは、現金を用途別に分けてクリアファイルや封筒に入れて管理する方法です。「食費」「日用品」「趣味」「貯金」など項目ごとに分けることで、お金の使いすぎを防ぎ、使い道が明確になるのが大きなメリットです。
実際に家計簿アプリでは把握しきれない細かい支出も視覚的に管理できるため、家計管理初心者にもおすすめです。
ファイル貯金を始めるタイミングと準備
ファイル貯金を始めるベストタイミングは「給料日」。この日に合わせて計画的にATMで必要額を引き出しておくとスムーズです。準備するのは以下のアイテムだけでOKです。
- クリアファイルまたは仕切り付きケース
- 仕分け用のメモやラベル
- 項目ごとの予算(週・月単位で計画)
銀行からすべて引き出す必要はある?
「給与をすべて引き出す必要があるのか?」という疑問には、“必要な分だけ引き出すのが基本”と答えます。例えば、光熱費や家賃など口座引き落としが前提の固定費は銀行に残しておき、日々の生活費(例:月8万円)だけを現金化してファイルに分ける方法が主流です。
一方で、「現金払いにした方が支出を抑えられる」という理由で、ほぼ全額を引き出して管理している人もいます。この場合も生活費と貯金用はきっちり分けることが重要です。
ファイルに貯めたお金を再度銀行に戻すのはアリ?
もちろん可能です。たとえば、「〇〇円貯金」「週ごとの余り貯金」などで溜まったお金は、一定額になったらATMでまとめて入金し、ネットバンクの貯蓄用口座などに移すと管理がラクになります。
また、旅行費や大きな買い物に使う予定がある場合は、事前にネットショッピングやクレジット利用を見越して銀行に戻しておくと便利です。
実際のやり方:一ヶ月のファイル貯金例
【例:手取り月20万円の家庭】
銀行に残す(家賃・光熱費など)…10万円
引き出す生活費…10万円
生活費の内訳:
・食費:30,000円
・日用品:10,000円
・子ども費:10,000円
・交際費:10,000円
・ガソリン代:5,000円
・貯金:10,000円
・予備費:15,000円
それぞれをラベル付きファイルに仕分けることで、お金の流れが明確になります。
銀行とファイル貯金を併用するためのコツ
現金管理が中心のファイル貯金でも、銀行口座の役割は重要です。特に以下のように併用すると効果的です。
- 固定費は口座引き落としに任せておく
- 余った現金を定期的に預金口座へ
- ネットバンクのサブ口座を活用して貯蓄目的ごとに管理
アプリと連携して家計全体を俯瞰できると、よりバランスの取れた運用が可能になります。
まとめ:無理のない範囲で現金管理を楽しもう
ファイル貯金は、手軽で続けやすい家計管理術です。給与の全額を引き出す必要はなく、必要な現金だけを引き出して管理する方法が主流です。また、貯まった現金を再び銀行に戻す運用もOKです。
大切なのは、「目的別にお金を見える化し、自分のペースで使う」こと。ファイル貯金を取り入れることで、お金との向き合い方が大きく変わるかもしれません。
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