「利率1.3%の年金保険はインフレ負けする」と言われて、戸惑った方も多いはず。特にお金や金融の話が苦手だと、聞き慣れない用語に不安になってしまいますよね。この記事では、「インフレ負け」ってどういうこと?という疑問に、初心者でもわかるよう丁寧に解説します。
インフレって何?物の値段が上がること
まず「インフレ」とは「インフレーション」の略で、物の値段が全体的に上がることを意味します。たとえば、去年は100円で買えたパンが、今年は120円になっていたら、それはインフレです。
つまり、同じ100円でも買える量が減ってしまうということ。これは、お金の「価値」が下がってしまった状態ともいえます。
利率1.3%って実際どうなの?
年金保険の「利率1.3%」は、お金が1年間で1.3%ずつ増えるという意味です。たとえば100万円を預けたら、1年後には約101万3000円になります。
しかし、もし物価(パンや牛乳などの値段)が年間3%上がっていたら、その101万3000円では、去年買えていた物が全部は買えなくなります。つまり「利率で増えたお金の価値」より「物の値段の上昇」の方が大きいと、結果的に損をしてしまうのです。
インフレ負け=お金の価値が目減りすること
「インフレ負け」とは、預けたお金が利率で増えても、物価の上昇に追いつかないことで、実質的には損をすることです。これは特に長期間で見ると大きな差になります。
たとえば、20年後に満期になる年金保険が利率1.3%だったとしても、その間に毎年2〜3%のインフレが続けば、お金は増えていても、その増えたお金で買える物が大きく減ってしまうということも。
実例で考える「インフレ負け」
たとえば、今100万円を利率1.3%の保険に20年間預けたとします。複利で増え続けると約127万円になります。
一方、毎年2%ずつインフレが進んだ場合、20年後には同じ物を買うために約149万円が必要になります。つまり、127万円あっても、実質的には22万円分の損ということになります。
インフレに負けないためには?
年金保険のような「元本保証」や「固定利率」の商品は、安全ですがインフレに弱い傾向があります。最近ではインフレに備えた選択肢もあります。
- 変動利率の保険(物価上昇に連動)
- 投資信託やつみたてNISAなどの運用商品
- 不動産など、インフレに強い資産
もちろん、リスクもあるので無理に勧めるわけではありませんが、自分のお金が「どんな状況で増えるか/減るか」を理解することが大切です。
まとめ:利率とインフレのバランスを理解しよう
「利率1.3%はインフレ負け」とは、お金が増えても物価の上昇に追いつかないため、実質的な価値が下がるという意味です。
お金の話は難しく感じるかもしれませんが、「何のためにお金を増やしたいのか」を明確にすることで、自分に合った選択肢が見えてきます。少しずつでも、お金と仲良くなっていきましょう!
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