ゆうちょ銀行の口座を使っていて「毎月の入金はあるけど、出金や引き落としはしていない」という方は意外と多くいます。とくに配偶者への贈与や親族間でのお金の移動など、入金だけのやり取りが中心というケースもあります。では、このように入金のみの取引で口座が凍結されてしまう可能性はあるのでしょうか?本記事ではその点について詳しく解説していきます。
入金のみの利用で口座は凍結される?
基本的に、入金が継続して行われている限り、「取引がない」として口座が凍結されることはありません。金融機関が問題視するのは、長期間(おおむね10年以上)にわたって一切の入出金がない「休眠口座」の場合です。
たとえば、毎月5万円を入金しているようなケースでは、たとえ出金や引き落としがなくても、口座としてはきちんと利用されていると見なされます。
注意すべき「不正利用」のチェック
ただし、入金だけが続き、出金や用途の記録がまったく見られない場合、金融機関がマネーロンダリングや振り込め詐欺の資金流入に利用されていないかを疑う可能性があります。これは金額が高額であったり、頻度が不規則であったりした場合に顕著です。
そのため、「本人確認がしっかりできていること」「不審な金額や送金先がないこと」が確認されれば、基本的に凍結などの対象にはなりません。
口座が使えなくなるリスクと対策
仮にゆうちょ銀行が「この口座に不審な取引がある」と判断した場合、一時的に利用を制限されることがあります。特に、複数口座を使い分けていたり、本人確認書類に不備があったりすると、そのリスクは高まります。
万が一、ゆうちょダイレクト(オンラインバンキング)のログインができない、ATMで入出金が拒否されるといった事態が起きたら、早めに最寄りの郵便局で事情を説明し、対応してもらうのが安全です。
入金だけの口座でも安心して使い続ける方法
入金のみの取引で口座を使う際には、以下のような対策を取っておくと安心です。
- 定期的に少額でも出金・振込を行っておく
- 口座の名義人と入金主の関係性が明確であること
- 必要に応じて、ゆうちょ銀行からの書類や通知をきちんと確認する
たとえば、半年に一度でも1,000円程度を出金して買い物に使ったり、振込先として活用したりすることで、「正常に使われている口座」として認識されやすくなります。
まとめ
ゆうちょ銀行での入金のみの取引が継続している場合、基本的には口座が凍結される心配はありません。休眠口座とは異なり、毎月の入金があれば「アクティブな口座」として扱われます。ただし、マネーロンダリングなどの不正利用と誤認されないよう、本人確認の徹底や定期的な出金も意識しておくと安心です。
大切なのは、「何のために使っている口座か」が金融機関にとって明確であることです。しっかりとした管理と記録を行い、安心して長く使い続けましょう。
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