分譲マンションを購入する際に欠かせないのが火災保険です。しかし、YouTubeなどで「年35万円もする」といった声を耳にすると、本当にそんなに高いのかと不安になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、分譲マンションの火災保険の相場や高額になるケース、そして賢い選び方について詳しく解説します。
一般的な分譲マンションの火災保険料の相場
通常の分譲マンション(専有部分)の火災保険料は、10年間一括払いで5万円〜10万円前後が相場です。年間換算すると、5,000円〜1万円程度になることが多く、決して35万円という金額が一般的ではありません。
ただし、これはあくまで専有部分のみの保険料であり、保険会社・補償内容・オプション特約によって大きく異なります。
火災保険が高額になるケースとは?
以下のような条件に当てはまると、火災保険料が高くなる可能性があります。
- 地震保険をセットで付帯している
- 水災や破損・汚損などの特約を充実させている
- 高層階で保険金額を高めに設定している
- 長期契約ではなく、毎年更新で支払っている
また、近年では自然災害リスクの上昇により、保険料率そのものが引き上げられており、2022年以降は火災保険料の上昇傾向が続いています。
YouTubeで聞く「年35万円」は本当か?
「年35万円」という保険料は、かなり特殊なケースと考えられます。たとえば。
- 一戸建て住宅(木造・保険金額3,000万円以上)
- 複数年契約ではなく毎年更新
- 地震・風災・水災・破損汚損など全特約付き
このようなケースを除けば、分譲マンションの火災保険が年間35万円もするのは非現実的です。話題性や誇張がある可能性もあるため、情報の出どころを冷静に見極めましょう。
団体火災保険との違いに注意
分譲マンションでは、管理組合が共用部分をカバーするために団体火災保険に加入していることがあります。専有部分(自室)については個別に加入する必要がありますが、共用部分との重複を避けるためにも保険会社や管理会社に事前確認を取りましょう。
一部では団体割引が適用され、保険料が安くなるケースもあります。
保険料を抑えるためのポイント
火災保険料を無理なく抑えるには、次のような方法が有効です。
- 必要な補償内容を見極め、不要な特約を外す
- 長期契約(5年・10年)で一括払いにする
- 複数社を比較して見積もりを取る
- ネット専用商品も検討する
また、物件の構造(RC造、SRC造など)や築年数によって保険料が異なるため、正確な見積もりが重要です。
まとめ:火災保険は相場を知って冷静に判断を
分譲マンションの火災保険は、年額数万円程度が一般的であり、「年35万円」という話は例外的です。保険料は補償内容によって変わるため、自分の住まいとリスクに応じた適切な設計が大切です。複数社で比較・検討し、必要十分な補償を選ぶことで、無駄のない安心な備えができます。
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