地方銀行のアプリを利用していると、「ATMカードローンで30万円まで申し込み可能」といったメッセージを目にすることがあります。これは、口座貸越機能を付帯させることで、急な出費にも対応できる利便性の高いサービスです。しかし、申し込みは簡単にできても、実際の審査はどうなっているのか気になるところです。本記事では、地方銀行が提供するATMカードローンの仕組みと審査の実態について解説します。
ATMカードローンとは?口座貸越との違い
ATMカードローンとは、通常のキャッシュカードにローン機能を付帯させた商品で、提携ATMからお金を引き出せる仕組みです。口座残高がゼロになっても一定額まで引き出せるのが特徴で、この機能を「口座貸越」と呼びます。
たとえば30万円の枠が設定されていれば、口座にお金がなくても最大30万円まで引き出せるというわけです。通常は給料口座など、取引実績のある人に案内されることが多いです。
審査は本当に簡単?主な審査ポイント
「簡単に申し込める」と表示されていても、銀行は必ず審査を行います。以下のような点がチェックされます。
- 過去の口座の利用状況(給与振込・公共料金引き落としなど)
- 信用情報(クレジットカードの支払い履歴など)
- 勤務先や年収、雇用形態などの属性情報
すでにその銀行で一定期間取引している場合は、内部評価がプラスに働くこともあり、審査が比較的スムーズになるケースもあります。
30万円までの少額ローンは通りやすい?
確かに、少額の借入枠(30万円未満)であれば、審査基準が比較的緩い場合もあります。銀行側も「小口貸し」であればリスクが低いと判断しやすいためです。
実際に、口座を開設して半年以上給与の入金があり、他社借入や延滞がない人であれば、スムーズに審査通過する可能性があります。
利用には注意点もある
一見便利なATMカードローンですが、借入=ローン契約であることを忘れてはいけません。利息は年利で設定され、月々の返済が発生します。通常、年利は10〜15%程度に設定されており、クレジットカードのリボ払いに近い性質を持ちます。
また、借入が信用情報機関に記録されるため、将来的に住宅ローンなどを組む際に影響を及ぼす可能性もあります。
申込み前に確認したいこと
- 借入可能額と金利(年利)は明記されているか
- 返済方法とスケジュールの詳細
- 途中解約はできるか、手数料の有無
- 信用情報への影響
地方銀行によっては、アプリ内で事前審査やシミュレーションも可能です。不安があれば、店頭や電話で相談してから申し込むのが安心です。
まとめ:申し込みは簡単でも、借入は慎重に
地方銀行のATMカードローンは、アプリから簡単に申し込める反面、れっきとした「借金」であることを理解しておくことが大切です。特に審査に通りやすいからといって安易に利用を始めると、返済に追われるリスクもあります。
申込みの際は、金利や返済計画をしっかり把握し、自分にとって本当に必要かどうかを慎重に判断しましょう。
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