高校生の短期海外留学では、現地での支払い手段をどうするかは非常に重要な課題です。とくに17歳の学生の場合、クレジットカードの発行は難しいため、親が用意できる手段としてデビットカードが検討されることが多いでしょう。しかし「JCBデビットカードが海外、とくにアメリカで通用するのか?」には注意が必要です。本記事ではその実態と対策について詳しく解説します。
JCBデビットカードの海外利用の基本
JCBデビットカードは国内では広く使えますが、アメリカではJCB加盟店が極めて少ないため、使用できる店舗やサービスが限定的です。現地のレストラン、ショップ、交通機関など、多くがVISAやMastercardに対応しており、JCBは通じないケースが多いのが実情です。
JCBが使える例としては、一部の高級ホテルや日系企業のサービスが挙げられますが、街中のカフェやコンビニ、スーパーでは断られる可能性があります。
JCBデビットカードの海外での主なデメリット
JCBデビットカードには以下のような海外利用時のデメリットがあります。
- 加盟店の少なさ(特にアメリカ)
- ATMの対応機が限られるため、現金引き出しが困難
- 為替手数料や海外利用手数料が発生するケースがある
また、オンラインサービスでもJCBが拒否されることがあり、アプリ決済なども含めて不便さを感じるシーンは少なくありません。
高校生におすすめの代替手段
以下のような方法を組み合わせることで、海外での支払いをよりスムーズに行うことができます。
- Visaデビットカード(三井住友銀行・楽天銀行などから発行可)
- プリペイド式のVisaやMastercard(例:バンドルカード、NEOMONEYなど)
- 現金(米ドル)を一定額用意しておく
たとえば、Visaデビットカードは多くの米国店舗で使用でき、現金が必要なシーンでもATM引き出しに対応しているため安心です。
高校生がデビットカードを安全に使うための注意点
未成年がカードを使用する際には、親の監督が不可欠です。以下の点に注意しましょう。
- カードの利用限度額をあらかじめ設定する
- 紛失や盗難時の連絡方法を教えておく
- 利用明細を親も定期的にチェックする
また、ATMの使用方法やPINコード管理なども事前に十分なレクチャーを行っておくと安心です。
実例:短期留学中の決済トラブル
実際にJCBデビットだけを持って留学した高校生が、現地スーパーでカードが使えず困ったという事例があります。その後、ホストファミリーの協力でキャッシュを借り、親が送金するまでしのいだとのこと。こうしたトラブルは、現地での支払いインフラを把握していなかったことが原因です。
このような経験を避けるためにも、複数の決済手段を用意することが大切です。
まとめ:アメリカ留学にはJCBだけでなくVisa系の補完が必要
JCBデビットカードは日本国内では便利ですが、アメリカでは使えない場面が多々あります。高校生の短期留学という状況を考慮すると、VisaやMastercard対応のデビットやプリペイドカードとの併用を強くおすすめします。
事前にカードの使える場所や為替手数料、現金引き出しの可否などを確認して、安心して学びに集中できるように備えましょう。
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