ネットショッピングや店舗でのキャッシュレス決済が一般化した今、クレジットカードやデビットカードで支払った後にキャンセルするケースも増えています。そんなときに気になるのが「お金はいつ戻ってくるの?」という点。本記事では、クレジット・デビットカードでの返金の仕組みやタイミング、注意点について、わかりやすく解説します。
クレジットカード決済の返金の基本的な流れ
クレジットカードで決済を行い、その後にキャンセルが発生した場合、返金処理は「売上の取消」または「返金(返金伝票)」という形で行われます。実際に口座へ返金されるまでのタイミングは、カード会社やキャンセル処理の時期によって異なります。
一般的には以下の2パターンに分かれます。
- 締め日前の取消:そもそも請求自体がなかったことになり、明細にも載らない
- 締め日後の取消:一度請求された後、翌月または翌々月に返金として処理される
たとえば、毎月15日締めのカードで16日にキャンセルされた場合、その月の請求には載らず、処理がスムーズに進みます。
デビットカードの場合の返金タイミング
デビットカードはクレジットカードと異なり、支払いと同時に即時引き落としがされます。そのため、キャンセルや返品時には返金が口座へ「振り戻し」される形式になります。
ただしこの返金処理には、通常3〜10営業日ほどかかることがあり、土日祝日を含めると2週間近くかかるケースもあります。
たとえば楽天銀行デビットカードでは「最長30日かかる場合もある」と案内されており、カード会社や加盟店の対応状況によって幅があります。
返金が遅れる原因とよくある誤解
返金が遅いと感じたときに考えられる原因としては、以下のようなものがあります。
- キャンセル処理が店舗側で遅れている
- クレジットカード会社が締め処理後だった
- 返金伝票処理が手動で、数日以上かかる
- デビットカードの金融機関側での着金処理の遅延
なお、クレジットカードの返金は「一度引き落とされた金額が再入金される」のではなく、「請求額が相殺される」形式のことが多く、実際の入金がない=返金されていないと誤解しがちなので注意が必要です。
返金状況を確認する方法
返金がいつ反映されるのか不安な場合は、以下のような確認方法があります。
- クレジットカードのWEB明細を確認する(「取消」や「マイナス請求」表示)
- デビットカードの場合は銀行の入出金履歴をチェックする
- 心配な場合は加盟店またはカード会社に問い合わせる
特に大きな金額のキャンセルで返金が遅れている場合は、カード会社のサポートセンターへ確認の連絡を入れるのが安心です。
具体例でわかる返金のスケジュール
たとえば、7月5日にクレジットカードで1万円の買い物をして、7月10日にキャンセルした場合、15日締めのカードなら、キャンセル処理が即日されれば、請求そのものが発生せず、何も起きなかったことになります。
一方、7月5日にデビットカードで支払った後、同じく7月10日にキャンセルした場合、実際には7月11日〜20日ごろに返金が確認できるケースが多いです。
まとめ:返金の流れと日数はカードの種類と処理タイミングで変わる
クレジットカードとデビットカードの返金は、似て非なる仕組みを持っています。キャンセルしても即座に返金されるとは限らず、数日から数週間かかることもあります。
焦らず、明細や履歴をこまめにチェックしつつ、不安があればカード会社や利用店舗に連絡を取るようにしましょう。安心してキャッシュレス決済を活用するためにも、こうした返金の仕組みを理解しておくことは非常に重要です。
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