社会人2年目で貯金290万円は多い?少ない?実家暮らしの支出と貯蓄バランスを見直すヒント

貯金

社会人生活が始まり収入を得るようになると、「自分の貯金額は他人と比べてどうなのか?」と気になる人も多いでしょう。特に実家暮らしで生活費の負担が少ない場合、手元に残るお金の使い方や将来設計のバランスが問われます。本記事では、手取り720万円に対して貯金290万円というケースについて、他の事例や平均的な傾向も交えながら、改善すべき点や見直し方を解説します。

手取り720万円で290万円の貯蓄は妥当?

まず、2年間の手取り合計が720万円で、現金預金と投資含めた残高が約290万円というのは、貯蓄率としては約40%です。これは一見、そこまで悪い数字ではありません。しかし、実家暮らしで生活費を大きく抑えられる立場にありながら、半分以上が消費に回っている点には改善の余地があります。

特にギャンブルなどの浪費癖がある場合、収入の割に貯蓄が増えづらく、将来のライフプランに影響を及ぼしかねません。

同年代・同条件と比較した場合の傾向

実家暮らしの20代社会人における貯蓄額の中央値は、金融広報中央委員会のデータによれば、20代後半で100万円~200万円程度。つまり、290万円という数字は平均以上ではありますが、実家暮らし・生活費25万円程度という条件を加味すれば、「もっと貯められた可能性がある」という見方もできます。

特にボーナスの使い道や趣味への出費が大きい場合、それが将来の資産形成における機会損失となるリスクがあります。

消費の内訳を振り返ってみよう

どれだけ稼いでも、出費の使い道が曖昧ではお金は残りません。まずは、ギャンブルや外食、趣味への支出がいくらだったのかをざっくりと把握するところから始めましょう。たとえば月に3万円をギャンブルに使っていた場合、2年間で72万円。これだけで現金残高の大半に相当します。

同時に、「使ってよかったお金」と「無駄だったお金」を仕分けて、次年度の支出に活かすよう意識するのが大切です。

資産形成のための改善策

  • 毎月の固定支出を把握し、予算管理アプリを活用する
  • ギャンブル費用を“使っていい上限”として設定する(例:月5000円まで)
  • つみたてNISAやiDeCoを活用し、手取りの10%~20%を自動積立する
  • 臨時収入(賞与など)は原則半分以上を貯金に回す

このように、日々の意識と仕組みづくりで無理なく貯金体質に変えていくことが可能です。

実例紹介:手取り年収350万円・実家暮らしで5年後に500万円の貯蓄

ある26歳会社員男性は、社会人2年目からつみたてNISAで月3万円、給与口座とは別のネットバンクで毎月5万円を自動積立。外食と娯楽は毎月2万円以内に抑えることで、5年で現金250万円+運用益を含む投資信託250万円=計500万円の資産形成に成功しています。

このように、「仕組み」と「習慣」が揃えば、収入が大幅に増えなくても着実にお金は貯まります。

まとめ:自分なりのゴールを持ってお金の使い方を見直そう

実家暮らしで生活費が抑えられる環境にいるなら、将来のために「お金を残すチャンス」は大いにあります。貯金額290万円は必ずしも少ないわけではありませんが、今後のライフステージ(独立、結婚、住宅など)を考えると、使途不明金が多い現状は改善の余地があります。

自分の価値観に合った「貯金目標」や「お金の使い方」を定め、支出の見直しと貯蓄の自動化で、より安心できる未来に備えていきましょう。

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