共働き夫婦で月の手取りが約80万円という世帯は、家計のやりくり次第で将来への備えをしっかり進められるポテンシャルがあります。特に小学生の子どもがいる家庭では、教育費・住宅費・老後資金など中長期の視点が重要になります。この記事では、同様の家族構成を想定しながら、毎月の支出配分や貯金目安について具体的に解説します。
月収80万円の4人家族における支出の一般的な目安
まず、FP(ファイナンシャルプランナー)の提案する家計支出の割合は次のようになります。
- 住居費:15~25%(12~20万円)
- 食費:10~15%(8~12万円)
- 教育費:10%程度(6~8万円)
- 保険料:5~8%(4~6万円)
- 通信・光熱費:5~10%(4~8万円)
- 趣味・娯楽・外食:5~10%(4~8万円)
- 貯蓄:15~25%(12~20万円)
この配分を参考にしながら、実際の家庭の例を見ていきましょう。
具体的な家計モデル:手取り80万円・小学生姉妹の家庭
以下は、質問内容をベースにした支出の一例です。
項目 | 金額 |
---|---|
住宅ローン | 13万円 |
食費(外食含む) | 10万円 |
教育費(習い事含む) | 6.5万円 |
保険・医療 | 5万円 |
通信・光熱費 | 5万円 |
日用品・交通費 | 4万円 |
趣味・交際・レジャー | 5万円 |
その他雑費 | 2万円 |
合計支出 | 50.5万円 |
このモデルでは、月に約29.5万円の余剰が生まれ、うち20万円を貯金・投資に回すことが可能です。
月20万円貯金する場合の内訳例
貯金だけでなく資産形成や将来設計を考えることが重要です。
- 生活防衛資金の積立(普通預金):5万円
- 子どもの教育費用(ジュニアNISA等):5万円
- 老後資金(iDeCo、NISA):5万円
- 旅行・レジャー積立:2万円
- 住宅修繕・家電買替等の特別支出用:3万円
これらのバランスを崩さず継続すれば、年間240万円以上の貯蓄・投資が可能です。
貯金しすぎもNG?適度な生活の質も大切に
貯金を優先しすぎて生活にゆとりがなくなるのは本末転倒です。教育や経験(旅行、習い事)への支出も、将来への重要な投資になります。
無理な節約をせず、気持ちよく支出と貯蓄をバランスさせることが継続のコツです。特に収入が安定しているならば、一定額を「自動積立」にすることで無理なく貯金できます。
まとめ:理想は月15万~20万円の貯蓄を習慣化
手取り80万円で4人家族という条件なら、毎月15万円以上の貯蓄を無理なく実現できます。必要な支出を抑えすぎずに、教育・老後・生活のバランスを見直すことが家計管理のカギです。まずは支出の見える化と定期的な見直しを心がけて、安心できる未来のための資金計画を立てましょう。
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