定額貯金と10年国債の違いとは?金利1%の利息を徹底比較!

貯金

「定額貯金」と「国債」は、どちらも元本保証のある安心な金融商品として人気があります。しかし、同じ金利で運用した場合でも、受け取れる利息や仕組みに違いがあります。本記事では、金利1%を例に、定額貯金と10年国債の受け取れる利息の違いや特徴をわかりやすく解説します。

定額貯金と国債の基本的な仕組み

定額貯金は、郵便局(ゆうちょ銀行)が提供する定期性の貯金商品です。契約時の金利が10年間適用され、満期時に元本と利息がまとめて受け取れます。

個人向け国債(10年満期)は、政府が発行する債券で、半年ごとに利息(半年利払い)が支払われます。元本は満期時に全額返還されます。

金利1%での利息を比較してみよう

例として、100万円を金利1%で運用した場合の利息をシンプルに比較します。

商品名 利息の受け取り方 利息合計(10年間)
定額貯金 満期時にまとめて受け取り 約100,000円(税引前)
10年国債 半年ごとに利息受け取り 約100,000円(税引前)

一見同じに見えますが、実は利息の計算方法と受け取りタイミングに重要な違いがあります。

複利効果と単利の違い

定額貯金は満期時に利息をまとめて受け取るため、利息に利息が付く「複利運用」となります。つまり、元本に加え利息も毎年増えていき、10年後にはより多くの利息を得られます。

一方、国債は半年ごとに利息が支払われる「単利」です。途中で受け取った利息を再投資しなければ、利息に利息が付くことはありません。

課税の観点でも注意が必要

定額貯金・国債いずれも、利息には20.315%の源泉分離課税がかかります。したがって、実際に受け取る利息は税引後の金額になります。

税引後の実質受け取り額は、10年間で約80,000円前後になると考えておくとよいでしょう。

どちらが得かは目的とライフスタイル次第

定額貯金は、満期まで手を付けず長期で預けたい人向けです。複利効果があるため、より効率的に資産を増やしたい場合に有利です。

国債は、半年ごとに利息を受け取りたい人向けです。年金のように定期収入があると安心な方や、再投資する計画がある人に適しています。

まとめ:単純な金利比較だけでは見えない本質

定額貯金と国債は、同じ金利でも利息の増え方や受け取り方に違いがあります。複利運用を活かすなら定額貯金、定期収入を重視するなら国債と覚えておくと選びやすくなります。

資産運用の目的やライフプランに合わせて、自分に合った商品を選ぶことが大切です。金融商品を選ぶ際には、金利以外の仕組みや税制も考慮して、より賢い選択をしていきましょう。

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