厚生年金はボーナス分も反映される?年金定期便の仕組みと損しないための基礎知識

年金

「年金定期便」を見ると、毎月の厚生年金の記録が記載されていますが、ボーナス(賞与)にかかる厚生年金保険料が反映されていないように感じる方もいるかもしれません。実際には、賞与からもしっかり厚生年金保険料が引かれており、その分も年金額に影響します。本記事では、年金定期便における賞与の扱いと、反映の仕組みについて詳しく解説します。

厚生年金は賞与にもかかるのか?

はい、厚生年金保険料は月給(標準報酬月額)だけでなく、賞与(ボーナス)にもかかります。毎回の賞与支給時に保険料が天引きされているのはそのためです。

例えば、夏と冬の賞与がそれぞれ50万円だった場合、それぞれに対して保険料がかかります。令和6年時点での保険料率は約18.3%であり、事業主と折半(9.15%ずつ)で負担します。

ボーナス分は年金定期便にどう反映される?

年金定期便の「これまでの納付額」には、賞与に対して支払われた厚生年金保険料も含まれています。ただし、月別の納付月の一覧には反映されない場合があります。

これは「標準報酬月額」による記載がメインであり、賞与は別枠として処理されるためです。そのため「ボーナス分が反映されていない?」と不安になる方もいるのです。

実際に将来の年金額にどう影響する?

賞与も厚生年金保険料の算出に使われており、それは最終的に将来受け取る年金額に反映されます。つまり、「取られ損」になることはありません

年金額は「被保険者期間中の平均標準報酬額(含む賞与)」をもとに算出されるため、賞与が多いほど受給額は高くなります。

賞与の反映を確認する方法

賞与にかかる保険料の確認は、ねんきんネットに登録することで、より詳しい履歴をオンラインで確認することができます。紙の年金定期便では確認できない賞与分の反映も、ねんきんネットでは賞与支払年月・標準賞与額などが確認可能です。

また、会社の給与明細で「厚生年金(賞与)」として引かれている欄がある場合、そちらも控えておくと安心です。

将来の備えとして知っておきたいこと

「取られ損では?」という不安は、記載形式の違いや理解不足からくるものが多いですが、厚生年金制度は賞与も含めて設計されています。

公的年金は「長期的な積立」と「給付の公平性」が前提ですので、安心して支払いを続けることが老後の生活設計にもつながります。

まとめ:賞与も年金にしっかり反映、正しい理解が安心につながる

賞与に対しても厚生年金保険料がかかり、その分は年金受給額に反映されます。年金定期便だけでは分かりにくい場合もありますが、「ねんきんネット」で確認可能です。

正しい知識をもって制度を活用することで、将来に向けてより安心したライフプランを立てることができます。

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