若いうちから資産形成に関心を持つことは、将来の安心に直結する重要な行動です。特に25歳で「総資産600万円」を持っているというのは、果たしてどのくらい評価されるべき数字なのでしょうか?本記事では、同年代の平均やライフステージ別の資産の見方を踏まえながら、600万円の価値についてわかりやすく解説します。
20代中盤の平均貯蓄額と比較してみる
金融広報中央委員会の調査によれば、20代後半(25~29歳)の平均貯蓄額は約150〜200万円前後とされています。ただしこれはあくまで「貯蓄」であり、「総資産」ではありません。総資産には現金・預金に加え、株式や投資信託、不動産や仮想通貨、企業持株、退職金制度なども含まれます。
その観点から見ると、25歳で600万円の総資産を保有しているのは、平均を大きく上回る非常に優れた結果と言えるでしょう。
600万円の資産が評価される理由
600万円という金額は、人生のさまざまな局面において選択肢を増やしてくれる資産です。たとえば以下のようなメリットがあります。
- 転職・独立などのチャレンジ時に心強い
- 万が一の病気やケガなどの緊急事態に備えられる
- 資産運用をスタートさせる十分な元手になる
特に20代は、時間を味方にできる世代。運用に回せば今後の資産形成にも大きな差が生まれます。
どんな人が25歳で600万円を貯められているのか?
一般的に、25歳で600万円の資産を持つ人の特徴として以下のような傾向が見られます。
- 大学卒業後すぐに正社員で就職し、節約意識が高い
- 実家暮らしなど生活コストを抑えている
- 副業・投資・事業収入がある
- 収入の一部を継続的に貯金・運用に回している
例えば、毎月5万円を5年間継続して積み立てるだけでも、元本300万円になります。投資によるリターンやボーナスの一部を加えると600万円に届くケースは十分に考えられます。
資産の「中身」にも注目しよう
単純に600万円という金額だけでなく、資産の内訳も重要です。現預金が全額だとインフレリスクに弱く、資産の成長性に欠けることも。
理想的な構成は、生活費6ヶ月分の現金+株式や投資信託などの成長資産を組み合わせること。たとえば。
- 現金・預金:200万円
- つみたてNISA・投資信託:250万円
- 株式・その他資産:150万円
このようにバランスを意識すれば、将来の備えとしてより盤石な資産となります。
注意すべき「隠れ借金」や過信
一方で、資産を評価する際には「ローンや奨学金」などの負債も考慮が必要です。600万円の資産があっても、奨学金で400万円の返済が残っていれば、実質的な純資産は200万円です。
また、若いうちの資産形成に成功すると「自分はお金の使い方がうまい」と過信しがち。堅実な支出習慣と、長期的な視点を忘れないことが大切です。
まとめ:25歳で総資産600万円はかなり優秀、ただし中身と使い方も重要
結論として、25歳で600万円の総資産を持っているのは、非常に立派であり平均を大きく上回る水準です。しかし、資産の内訳や活用方法、将来設計をどう描いていくかによって、真の価値が決まってきます。
見た目の金額だけで一喜一憂せず、「どう守り・どう増やすか」を考えることが、次のステップにつながります。
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