「スクショで副業」は危険?PayPayに入金されても安心できない詐欺の手口と対処法

電子マネー、電子決済

近年、副業ブームの中で「スクショするだけでお金がもらえる」「LINE返信で即収入」など、簡単に稼げそうな副業がSNSや動画広告を通じて広まっています。中には実際にPayPayなどの決済アプリに入金されるケースもあり、一見信頼できるように見えるかもしれません。しかし、その裏に潜むリスクは非常に高く、詐欺に巻き込まれる事例も多発しています。

簡単にお金がもらえる副業は要注意

「返信してスクショ送るだけで報酬が入る」という副業は、その簡単さゆえに多くの人が引き込まれます。中には本当に報酬がPayPayや他のアプリに入金される場合もあり、さらに信ぴょう性が高まるように演出されています。

しかし、簡単にお金がもらえるという構造自体が不自然です。本当に正当な仕事であれば、報酬には対価となる明確な業務や契約があるはずです。

なぜPayPayに入金されるのか?巧妙な詐欺の仕組み

詐欺業者は「最初は信頼させる」「実際にお金を振り込むことで安心させる」という手口を使います。例えば。

  • 最初に少額の入金をして「これは本物」と思わせる
  • その後、より大きな作業や「登録料」「税金」「出金手数料」などの理由で金銭を請求してくる
  • 個人情報(電話番号・本人確認書類・銀行口座)を抜き取る

PayPayの入金が事実であっても、詐欺の初期段階にすぎない可能性が非常に高いのです。

本人確認や出金手続きで起こるトラブル

こうした案件では、本人確認書類の提出(免許証・保険証・マイナンバーなど)を求められることが多く、これが悪用されて口座開設・ローン契約・詐欺のなりすましなどに使われるケースがあります。

また、出金のために自分の銀行口座に振込させること自体、「マネーロンダリング」に利用される可能性があり、無自覚に犯罪に加担してしまうリスクもあります。

「これって詐欺?」と思った時の対応手順

  • 即座にその副業とのやり取りを中止する
  • 決して新たな金銭を支払わない
  • 提出した個人情報があれば、警察のサイバー犯罪相談窓口に連絡
  • PayPayなどに不正送金や不審な受取があった旨を報告
  • 心配なら弁護士への無料相談も検討

特に本人確認書類を提出した場合は、念のためクレジット情報のモニタリングや口座の確認も行いましょう。

副業を始める前にチェックすべきポイント

  • 運営者の情報が明確か(特商法に基づく表示があるか)
  • 報酬の仕組みが現実的か(時給や業務内容に見合うか)
  • 事前にお金を請求されないか
  • 他の利用者の口コミや被害報告はないか

また、公的な副業マッチングサービス(クラウドワークス・ココナラ・クラウディアなど)を使うことで、トラブルのリスクを減らすことができます。

まとめ:簡単にお金が稼げる話には裏がある

一見、少額の入金があることで安心してしまうケースもありますが、「簡単に稼げる副業」は詐欺の温床となっています。PayPayの入金があったとしても、それが本当に安全な報酬かどうかは別問題です。

少しでも不審だと感じたら、まずは相手と距離を置き、信頼できる窓口に相談することが大切です。副業は自分の時間と労力を使って働くものであり、「楽して稼げる」は危険信号と心得ましょう。

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