アメリカ、特にニューヨーク州に留学する際、多くの学校では「有効な健康保険の加入」を義務付けており、保険証の両面コピーの提出を求められることがあります。この記事では、日本の留学保険とアメリカ現地の健康保険の違いや、どのように保険証を準備すればよいかについてわかりやすく解説します。
日本の留学保険だけでは不十分?
多くの日本の保険会社が提供する「留学保険」は、病気やケガ、盗難や賠償責任など広範囲をカバーしており、海外生活には非常に心強い味方です。
しかし、アメリカの大学・カレッジが要求する「健康保険」は、日本の留学保険とは扱いが異なり、「アメリカの医療機関が直接請求可能な保険(保険ネットワークに対応)」であることが条件の場合が多いのです。
学校指定の健康保険への加入義務
ニューヨーク州の大学の多くでは、指定の学生保険プランへの加入が義務付けられていることがあります。これは学校側が契約している米国の保険会社のプランで、学生ポータルなどから加入手続きが可能です。
学校によっては、別の保険に加入している場合はWaiver(免除申請)を提出すれば、指定保険への加入を免除してもらえることもあります。ただし、その場合も保険条件を厳密に満たしていなければなりません。
民間保険で対応する場合のポイント
もし学校の保険を使わず、日本の保険や他の国際医療保険に加入する場合、以下のような条件を満たすことが必要です。
- 米国国内の医療機関でキャッシュレス診療が受けられる
- 最低限の補償額(例:年間$100,000以上)
- 救急・入院・通院・処方薬すべてをカバー
例えば、「IMG Global」「ISO Student Health Insurance」「Compass Student Insurance」などは、学生向けに設計されたプランがあり、学校によってはこれで免除されることもあります。
保険証の面裏コピーの意味と注意点
学校が求める「保険証のコピー」は、実際に米国で有効な保険カードの表裏です。通常、保険会社が発行するプラスチックカードまたはPDFのデジタル保険証が対象となります。
申込時の「加入証明書(certificate)」だけでは不十分な場合が多いため、カードの発行時期や受取方法を事前に確認しておきましょう。
留学生の体験談:実際どうした?
ある大学院生は、留学前に日本でAIGの留学保険に加入し、渡米後に大学の保険担当と相談しました。最終的には、現地保険「ISO」への追加加入で免除を受けられたとのこと。
別の大学では、学校指定の保険が強制加入でWaiverが通らず、日本の保険と二重加入になったケースもあります。このように大学ごとに対応が異なるため、必ず事前に学校に確認するのが最も重要です。
まとめ:迷ったら学校に確認を
ニューヨーク州の留学では、健康保険の加入はほぼ必須です。日本の留学保険だけで済ませられるケースもありますが、基本的には現地保険への加入、または条件を満たす民間保険の手配が必要になります。
スムーズに手続きを進めるためには、学校の保険担当部署に連絡して「自分の加入予定保険で問題ないか」を必ず確認しましょう。早めの準備が安心な留学生活への第一歩です。
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