なぜ商業施設のゆうちょATMでは現金での送金ができないのか?理由と背景をわかりやすく解説

貯金

ゆうちょ銀行のATMには「現金での送金」ができる機種と、できない機種があります。特に商業施設や駅構内などに設置されているATMでは、現金での送金が制限されていることが多いです。なぜこのような制限があるのでしょうか?今回はその理由と背景をわかりやすく解説します。

ATMの設置場所とセキュリティ対策

商業施設や駅構内のATMは、銀行店舗内のATMと比べて警備体制や職員による監視が限定的です。このため、不正送金や詐欺に利用されやすいリスクがあります。

現金を使った送金は匿名性が高いため、犯罪収益の移転や高齢者を狙った詐欺の温床となる恐れがあります。そのため、金融庁や警察庁の指導もあり、ゆうちょ銀行では現金送金を制限する動きが進んでいます。

金融犯罪対策としての送金制限

2010年代以降、「振り込め詐欺」や「マネーロンダリング」といった金融犯罪が社会問題となりました。高齢者がATMから多額の現金を送金し、詐欺被害に遭うケースが後を絶たず、銀行は対策を迫られました。

ゆうちょ銀行では、こうした被害を未然に防ぐため、無人で設置されているATMでは現金での送金操作を不可能にする措置を講じるようになりました。

口座間送金であれば可能なケースも

ただし、キャッシュカードを使った口座間送金であれば、ほとんどのATMで可能です。送金元と送金先の口座情報が明確に紐づくため、匿名性が下がり、不正利用のリスクも減ります。

実際、商業施設内のゆうちょATMでもキャッシュカードを利用した送金(振替)は問題なく実行できます。現金を使いたい場合は、ゆうちょ銀行の有人店舗や警備体制が整ったATMコーナーを利用しましょう。

利用者への影響と代替手段

現金での送金ができないことに不便を感じる方も多いかもしれませんが、安全性を確保するための措置であることを理解することが重要です。

もし現金で送金したい場合は、以下の代替手段があります。

  • ゆうちょ銀行の窓口で直接送金する
  • 警備付きATM(ゆうちょ直営店内など)を利用する
  • 現金を自分の口座に一度入金し、キャッシュカードで送金する

まとめ:送金制限は安全対策の一環

商業施設や駅にあるゆうちょATMで現金送金ができない理由は、主に金融犯罪を防ぐためのセキュリティ対策です。不便に感じることもあるかもしれませんが、利用者を守るための必要な措置と理解し、適切な手段を選びましょう。必要に応じて、ゆうちょ窓口や直営店舗での送金も検討してみてください。

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