かつては高還元で人気を博していた楽天カード。しかし「最近ポイントが思ったより少ない」「19万円使ったのに30ポイントだけ?」という声も増えてきました。楽天カードのポイント還元の仕組みに何が起こっているのでしょうか。今回はその原因と対策を、制度変更や実例を交えて詳しく解説します。
楽天カードのポイント制度はどう変わった?
楽天カードはこれまで「100円ごとに1ポイント(還元率1%)」が基本でしたが、2023年後半以降、一部の利用分においてポイント対象外または還元率の低下が見られるようになりました。特に影響があるのは、以下のような支払いです。
- 楽天ペイチャージ(特に楽天キャッシュ経由)
- 税金・公金払い(国民年金・住民税など)
- モバイルSuicaやモバイルPASMOチャージ
- 電子マネーのチャージ
こうした支払いは「利用額としてカウントされるがポイント付与対象外」というケースが増えており、「たくさん使ったのにポイントが少ない」という結果に繋がっています。
還元率に影響を与える使い方の落とし穴
例えば、19万円の利用のうち17万円が「公共料金」や「電子マネーへのチャージ」などポイント対象外だった場合、残り2万円に対して1%=200ポイント程度しか付与されない可能性があります。
また、楽天市場での利用でも「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の条件を満たしていないと期待ほどのポイントは付きません。SPU条件には「楽天銀行からの引き落とし設定」「楽天モバイル契約」などが含まれており、設定していないと0.5%以下の還元になることもあります。
「ポイント30ポイント」の可能性を検証
以下のような構成だと、ポイントが大幅に少なくなることがあります。
- 楽天キャッシュやSuicaなどに19万円チャージ → ポイント対象外
- 公共料金支払いで15万円 → 一部のみポイント対象
- 楽天ペイを通さずに実店舗で利用 → 通常1%、ただしキャンペーン対象外
このような使い方をしていた場合、実質的にポイントがほぼつかない計算になるのです。
今後の対策とおすすめの使い方
楽天カードでしっかりポイントを得るためには、以下のような工夫が必要です。
- ポイント還元対象の支払いを優先する(楽天市場、一般的なクレジット払いなど)
- SPUを活用する(楽天モバイル、楽天証券などとの併用)
- 楽天カードのキャンペーンを定期的に確認・エントリーする
また、「ポイント還元率が安定している他社カード」をサブで持っておくのもおすすめです。
まとめ:楽天カードのポイントが少ないのは制度変更が原因かも
楽天カードのポイントが激減した背景には、「ポイント対象外の支出増」「SPU条件の変更」「キャンペーン対象外利用」など複数の要因が関係しています。
利用明細と付与履歴をよく見直し、自分の使い方がどれだけポイント対象になっているかを把握することが、賢い使い方の第一歩です。
今後も制度変更は起こり得るため、公式情報のチェックと使い方の見直しを定期的に行うようにしましょう。
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