銀行の通帳に突如現れる「合算18」や「合算21」といった記載。その横に比較的大きな金額が載っていると、不安になってしまう人も少なくありません。これは何を意味しているのか、記帳ミスや過去履歴との関係性はあるのか、詳しく解説していきます。
「合算◯◯」の意味とは?
通帳に記載される「合算◯◯」は、未記帳だった複数の取引をまとめて1行で記載したことを表しています。「18」はその合算対象となった取引件数を意味します。
例えば、「合算18 100,000円」と記載されていれば、未記帳だった18件の入出金(多くは引き落としや振込)が合計で10万円あったということです。
なぜ未記帳分が合算されるのか?
通常、通帳はATMなどで自動記帳できますが、長期間記帳しないと記録がたまってしまうため、ATMの記帳可能行数の上限を超えると合算処理が行われます。
これは銀行側が記帳データを簡略化し、通帳印字スペースを節約するための措置であり、システム上の異常ではありません。
「合算」された金額の内訳を確認したい場合
合算された取引の詳細を確認したい場合は、銀行のインターネットバンキングや窓口・電話での取引履歴の開示請求が可能です(※手数料が発生する場合もあります)。
たとえば、住信SBIネット銀行や楽天銀行などでは、過去1年〜10年程度の明細をWEBで無料閲覧・PDF化できるサービスを提供しています。
「取扱店」の表示と「合算」との関係
通帳には「取扱店」の欄がありますが、「合算◯◯」と記載された行では、その欄にも「合算」とだけ表示されるケースが多く見られます。これは物理的な支店での処理ではなく、銀行システム内での一括処理であることを示しています。
そのため「合算18」と記載されていても、実際にはその18件は複数店舗やネット経由で行われた取引が混在している可能性があります。
「今まで使った金額の合計」ではないので注意
通帳の「合算」行にある金額は、これまでの利用金額の合計ではありません。あくまで、未記帳の期間に発生した複数の入出金の合計額です。
したがって、「100万円と書かれていた!今まで使いすぎた?」と驚く必要はなく、冷静に履歴をさかのぼって確認すれば問題ありません。
まとめ:合算表記は記帳遅れのサイン。定期記帳が安心
「合算18」といった通帳の記載は、過去の未記帳取引のまとめ表示であり、トラブルではありません。とはいえ、細かな履歴が見えなくなるリスクもあるため、1〜2ヶ月ごとの定期的な記帳がおすすめです。
不安な場合はネットバンキングや明細書の取り寄せを活用し、安心・安全な資産管理を心がけましょう。
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