子どもの大学進学費用として教育ローンを活用する家庭は少なくありません。しかし、急なライフイベントや予期せぬ出費によって、当初の計画通りに返済や納入が進まないこともあります。そんなとき、「夫に続いて妻名義で新たに教育ローンは組めるのか?」と悩む方もいるでしょう。本記事では、教育ローンにおける名義や銀行選び、審査への影響など、実際に多くの家庭が直面する問題をわかりやすく解説します。
教育ローンは夫婦で別名義で申し込めるのか?
教育ローンは、基本的に申込者本人の信用力(年収・勤務先・借入状況など)をもとに審査されるため、夫婦が別々に名義を使って申し込むこと自体は可能です。
たとえば、ご主人がすでに教育ローンを借りていても、奥様名義で新たに申請すれば、別の契約として扱われるのが一般的です。ただし、申込者(今回であれば妻)側に十分な収入や信用があることが条件となります。
同じ銀行で再度借りるとバレる?
同一世帯で複数回の教育ローン申込がある場合、同じ銀行を利用すると情報が共有される可能性が高くなります。特に、口座情報や住所、勤務先が一致する場合には、審査部門で関連性を把握される可能性があります。
これは「隠して借りるのが悪い」という意味ではなく、返済能力の重複確認として審査上当然の措置です。なるべくリスクを減らしたい場合は、別の銀行や金融機関で申し込むことも選択肢のひとつです。
別の銀行を使うメリットと注意点
別の銀行で申し込むことで、審査が独立して行われる可能性が高まります。例として、夫がA銀行で借りた場合、妻はB銀行で申請することで、審査時に影響を与えにくくすることができます。
ただし、複数の金融機関での借入情報は、信用情報機関(CICやJICCなど)に記録されるため、完全に「バレない」というわけではありません。審査ではそれも含めて返済能力を判断されます。
教育ローン審査に通るための工夫
妻名義で教育ローンを申請する際は、以下のような工夫をすることで審査通過率が高まります。
- 安定収入のある職場に勤務している(正社員が理想)
- 他に借入がない、または少ない
- 信用情報に延滞履歴がない
- 家計の支出が管理されている
また、教育ローンには「国の教育ローン(日本政策金融公庫)」や、「大学提携ローン」など民間以外の選択肢もあるため、そちらも併せて検討するとよいでしょう。
実際の相談事例とアドバイス
実際に、「夫が教育ローンを契約後、妻も別銀行で借り入れた」という事例は少なくありません。特に大学費用は年単位でかかるため、分割して資金調達を計画する家庭も多いです。
たとえば、前期のみの納入で一部借り入れ→後期分は別名義でカバーという方法は、一定の現実味があります。ただし、返済負担の増加には注意し、家計全体での支払い計画を明確にしておくことが大切です。
まとめ
教育ローンは夫婦で別名義でも申し込み可能ですが、同じ銀行を使うと情報が照合される可能性が高くなります。リスク回避の観点からは、別の銀行での申請を検討するのが無難です。また、信用情報や収入状況を踏まえたうえで、必要に応じて国の教育ローンなども視野に入れるとよいでしょう。無理のない返済計画を立て、子どもの学びを支える最善の方法を選んでいきましょう。
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