近年、SNS広告や検索結果に紛れて表示される格安通販サイトによるトラブルが増加しています。中でも、決済後にサイトが消えてしまう、問い合わせができないといった被害が後を絶ちません。もし心当たりがある場合は、迅速な対応が肝心です。本記事では、そのようなケースでとるべき具体的な対策と事前の予防策について詳しく解説します。
サイトが突然見られなくなった場合の初動対応
購入したサイトが急にアクセス不能になった場合、まずは以下の点を確認しましょう。
- 注文完了メールや決済完了メールが届いているか
- メールに記載された事業者情報(住所・電話番号)が信頼できるものか
- 検索エンジンやSNSで同様の被害報告がないか
サイトが突然消えるのは、詐欺サイトである可能性が高いといえます。特にサイトURLが長く不自然な英数字の羅列だった場合は注意が必要です。
クレジットカードを使ってしまった場合の緊急措置
すでにカード番号を入力してしまった場合は、以下の行動を今すぐ実施してください。
- 利用したクレジットカード会社に連絡し、不正利用の有無を確認
- 状況を説明してカードの停止・再発行を依頼
- 万が一、引き落としが行われても「支払い停止の抗弁」が適用できる可能性があります
クレジットカード会社によっては補償制度があるため、日本クレジット協会のサイトなども参考に、被害拡大を防ぎましょう。
実際にあった詐欺サイトの特徴
過去に報告された詐欺サイトには、以下のような共通点が多く見られます。
- 日本語が不自然な翻訳調
- 価格が異常に安い
- 特定商取引法に基づく表示が不十分
- 運営元が海外(特に中国や東南アジア)
- 問い合わせ窓口がメールフォームのみで、連絡がつかない
このような特徴が複数あてはまる場合は、「NIULEOO」などの名称を使った悪質サイトである可能性が高いです。
万が一被害に遭ってしまった場合の相談先
詐欺の疑いがある場合は、ひとりで悩まず、すぐに相談してください。
- 警察庁・サイバー犯罪相談窓口
- 国民生活センター(消費生活センター)
- 居住地の消費生活センター(電話:188)
迅速に相談することで被害を最小限に抑えられる可能性があります。
安全にネットショッピングを楽しむために
今後同じような被害に遭わないためには、次の点を意識しましょう。
- 信頼できるプラットフォーム(Amazon、楽天市場など)を利用する
- 決済はなるべく後払いか、プリペイド型のカードを利用
- 広告から直接アクセスせず、公式サイトを検索して確認する
特に初めて利用する通販サイトでは、事業者情報やレビューをしっかり確認しましょう。
まとめ:詐欺の可能性があると感じたら即行動を
通販サイトが突然開けなくなったり、不自然な点が多い場合は「詐欺を疑ってすぐに対応する」ことが大切です。クレジットカード情報を入力してしまった場合でも、すぐにカード会社へ連絡すれば被害を未然に防げるケースも多くあります。
情報に不安を感じた際は、消費者庁の注意喚起ページなども参考に、正しい判断を心がけましょう。
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