最近SNSや掲示板などで話題になっている「ライズネットバンクからの送金」。突如として「振込予定があります」などの連絡を受けた人の中には、「本当に振り込まれるのか?」「詐欺では?」と不安になる方も多いでしょう。この記事では、ライズネットバンクを名乗る送金の実態、信頼性、そして実際にお金を受け取った人がいるのかについて詳しく解説します。
ライズネットバンクとは?その正体と実態
まず大前提として、「ライズネットバンク」という名称の銀行は日本の金融機関には登録されていません。正式な銀行名や信託会社、送金業者の一覧にも存在が確認できないため、実在の金融機関ではない可能性が高いと考えられます。
近年では、あたかも「本物のネット銀行」のように名乗って送金案内を行い、情報を引き出す詐欺グループが増加しており、「◯◯ネットバンク」「△△電子銀行」など架空名称が使用される傾向があります。
「お金を受け取れる」と案内されたときの仕組みと注意点
「数万円が振り込まれます」「受取確認してください」といったメッセージが届いた場合、多くは以下のような流れになっています。
- LINEやSMSで「受け取り案内」が届く
- リンク先のサイトで個人情報や口座番号の入力を求められる
- その後「手数料が必要」などと金銭を要求される
これは典型的な「受け取り詐欺(手数料詐欺)」の手口です。実際には振込など行われず、手数料などの名目でお金をだまし取られるケースが多発しています。
実際にライズネットバンクからお金を受け取った人はいる?
結論から言えば、信頼できる情報源で「確実に入金された」という報告は確認されていません。一部SNSや掲示板で「もらえた」という投稿も見受けられますが、その多くが証拠不十分・アカウントが消えているなど信頼性に欠けます。
仮に入金されたとしても、後に「出金のための手数料」や「身分証の提供」など、追加情報を求められる例がほとんどです。最悪の場合、個人情報を悪用されるリスクもあります。
信頼できる送金サービスとの違い
本物のネット銀行や送金サービス(例:PayPay銀行、楽天銀行、Wiseなど)では、事前に契約やアカウント開設が必要で、一方的に「お金が届く」という通知は基本的にありません。
また、正規のサービスでは、送金時の取引履歴や明細が明確に表示され、手数料の請求も明確かつ事前同意が必要です。不審な点が少しでもある場合は、利用を控えるのが鉄則です。
もしライズネットバンクから案内が届いたらどうすべき?
次のような対応を取りましょう。
- リンクやファイルは開かず、即削除
- 個人情報・口座番号・認証コードなどは一切入力しない
- 迷惑メールとして通報、ブロック
- 万が一入力してしまった場合は、警察のサイバー犯罪相談窓口や銀行にすぐ連絡
特に、入力後に「マイページ」「残高表示」などが見える画面があったとしても、それは偽の画面であることがほとんどです。
まとめ:ライズネットバンクからの送金案内には要注意
ライズネットバンクを名乗る送金案内は、現時点では信頼性が低く、詐欺の可能性が極めて高いものと考えられます。実際にお金を受け取ったという公的な事例や報告はなく、むしろ個人情報の搾取を目的とした偽サービスの疑いが強いです。
不審な送金案内には一切反応せず、冷静に対処することが大切です。万が一被害にあった場合でも、早期に行動すれば被害の拡大を防ぐことができます。
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