財布を盗まれてしまい、キャッシュカードが第三者の手に渡った場合、不正引き出しを防ぐための対応は一刻を争います。この記事では、カードの停止と再発行の仕組み、安全性、そして盗まれた人が再びお金を引き出される可能性があるのかについて解説します。
キャッシュカードを盗まれたら最優先でやるべきこと
まずは銀行に連絡し、キャッシュカードを「利用停止」状態にすることが最優先です。これにより、盗難されたカードでATMから現金を引き出すことができなくなります。
ほとんどの銀行では、24時間対応の紛失・盗難専用ダイヤルが設けられており、電話一本で一時的な利用停止ができます。
カード停止後の「再発行」の仕組み
停止処理が完了すると、新しいカード番号・暗証番号(希望により)で新しいキャッシュカードが発行されます。これは旧カードとは別物であり、旧カードを使って口座からお金を引き出すことは不可能になります。
カードの再発行にあたっては、通常1週間〜10日程度かかりますが、旧カードはすでに無効化されているため安心です。
再発行後に不正引き出しされるリスクは?
原則として、再発行後に旧カードで引き出すことは不可能です。なぜなら、カード番号が変更されており、システム的に旧カードは完全に無効化されているためです。
ただし、暗証番号を知られていた場合や、ネットバンキングなど別経路からのアクセスが懸念される場合は、追加の対策も講じる必要があります。
より安全性を高めるためにできる対策
- 暗証番号の変更:同じ番号を新カードでも使用している場合は必ず変更を。
- ネットバンキングのログインパスワードの変更:フィッシング被害などを防ぐためにも重要です。
- 不正出金補償の有無の確認:銀行によっては届け出のタイミングによって補償対象になることもあります。
心配な方は、店舗窓口で状況を説明し、「預金口座の一時凍結」や「出金上限の設定」を依頼することもできます。
再発行にかかる手数料と所要日数
多くの銀行ではキャッシュカードの再発行に数百円〜1000円程度の手数料がかかります。時間はおおむね郵送で1週間前後。一部の銀行では店舗で即日再発行できるサービスもあります(身分証明書必須)。
参考:みずほ銀行、三菱UFJ銀行などの公式サイトで詳細確認可能です。
まとめ:キャッシュカードは再発行で安全性が保たれる仕組み
キャッシュカードを盗まれた場合、すぐに停止手続きを取ることで、旧カードは無効化されます。
再発行後は新しいカード番号になるため、旧カードを使った引き出しはできません。安心して再発行手続きを進めて問題ありません。
ただし、暗証番号やネットバンキングの情報が漏洩している可能性がある場合は、追加のセキュリティ対策も必ず行いましょう。
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