月1万5000円という限られた食費の中で、平日と土曜日の昼のお弁当、そして毎日の夜ご飯までをすべて賄うのは、誰にとっても簡単なことではありません。節約が求められる中で「他の家庭ではできているのに…」という言葉を受けると、精神的な負担が増すのも当然です。この記事では、無理のない節約と心をすり減らさない工夫を組み合わせて、現実的に続けられる方法をご紹介します。
1万5000円でできる食費配分の基本
まずは1日あたりの予算感を明確にしましょう。1万5000円 ÷ 30日 = 約500円/日。1食あたりに換算すると約160円です。
この限られた予算内でやりくりするには、「全体計画」がカギです。毎週の予算を3,500〜4,000円に区切り、週初めに買い物リストを組み立てると無駄買いを防げます。
腹持ち×コスパ最強の主食を味方に
・お米(10kgで約3,000円)…1食分30円程度。冷凍ストックで無駄なし。
・パスタ・うどん(1食20〜30円)…冷凍うどんは業務スーパーで5食200円前後。
・食パン(6〜8枚切)…1枚15〜20円、朝食やお弁当にも。
実例:1週間3,500円メニューの買い物リスト
- お米:家にある前提(または1週間750円換算)
- 卵10個:200円
- もやし3袋:90円
- キャベツ1玉:150円
- 豆腐3丁:100円
- 冷凍うどん5玉:200円
- 鶏むね肉2枚:約300円
- ひき肉150g:200円
- ツナ缶2個:150円
- 食パン1袋:100円
- カレー・パスタソース類:300円
- その他調味料・補足品:700円
このように、安くてかさ増しできる素材+加工食品を組み合わせてやりくりすることで、少しずつ満足度を上げていけます。
疲れたときの“手抜きだけど満足できる”献立例
・鶏むね肉とキャベツのマヨポン炒め
・もやしと卵の中華スープ
・冷凍うどん+たまご+ねぎ=月見うどん
・ツナマヨおにぎり+味噌汁=お弁当にも
どれもフライパン1つ・鍋1つで済むメニューで、食材が少ないときでも気軽に作れます。
比較されて落ち込んだときの心の処方箋
他人の家庭と自分の努力を比べないでください。「同じ金額で一汁三菜」と言われても、その背景には支援してくれる親・備蓄・別の支出削減などがある場合も。
今の状況で工夫を重ねているあなたの努力は、誰に恥じるものでもありません。言葉にできないストレスが積み重なる前に、「もう少し買い物の自由が欲しい」と小さく伝えることは、パートナーとの健全な関係にもつながります。
まとめ:1人で背負わず、現実的な方法で前を向く
1万5000円での食費やりくりは簡単ではありません。だからこそ、限られた食材で美味しく・簡単に・無理なく回せるメニューと、買い物管理の工夫が必要です。
頑張りすぎず、休むときは休みながら。つらい時は「もうちょっと手伝ってほしい」と言っていい。食費の悩みは、生活そのものの悩みでもあるからこそ、寄り添いながら解決していきましょう。
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