高校生でも収入や勤務条件によっては社会保険に加入するケースがあります。特に月収が一定以上になると、保険料や税金が差し引かれるため、「手取りが思ったより少ない」と感じる方も多いでしょう。この記事では、社会保険加入時にどれくらい引かれるのか、仕組みはどうなっているのかについて、アルバイト高校生でもわかるように解説します。
そもそも社会保険とは?
社会保険とは、主に「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険(40歳以上)」「雇用保険」「労災保険」の5つを指します。アルバイトでも、一定の条件を満たすと健康保険・厚生年金・雇用保険に加入することになります。
特に週20時間以上働いていて、月収が8.8万円以上(※被用者保険の適用拡大により一部条件あり)であれば、年齢を問わず加入対象になります。
毎月いくらくらい引かれるのか?
具体的にいくら引かれるかは地域や事業所の保険料率によって異なりますが、目安としては以下の通りです。
項目 | 引かれる金額(16万円の給与の場合) |
---|---|
健康保険 | 約8,000円〜9,000円 |
厚生年金保険 | 約14,000円〜15,000円 |
雇用保険 | 約480円(0.3%程度) |
合計で約23,000円前後が引かれると考えておくとよいでしょう。これにより、手取りはおおよそ13万円前後になります。
保険料は毎月給料から差し引かれる?
はい。社会保険料は、給料が支払われるたびに毎月自動で差し引かれます。そのため、一括で支払う必要はありません。
会社が半分の保険料を負担してくれるため、実際に自分が負担するのは保険料の約半額分です。残りは会社側が国に納めてくれています。
社会保険に入るメリットもある
保険料を払うのは確かに負担ですが、メリットも多くあります。たとえば、健康保険により医療費の自己負担が3割になったり、厚生年金に加入することで将来受け取れる年金額が増えるなどの効果があります。
また、社会保険に加入していれば「傷病手当金」や「出産手当金」なども条件を満たせば受給できる制度があり、社会的な安心感が得られる点も見逃せません。
税金はどうなる?
所得税については、年間103万円を超えると課税対象になります。ただし、アルバイト先が年末調整をしてくれれば手続きは簡単です。
住民税は、前年度の収入が一定額を超えると課税されるため、現在高校生のうちは多くの場合かかりませんが、翌年度以降に注意が必要です。
まとめ:手取り減少を理解したうえで有効に活用しよう
毎月16万円のアルバイト収入があると、約2万〜2.3万円程度の社会保険料が引かれます。支払いは一括ではなく、毎月の給料から天引きされる形になります。
保険料を支払うことで社会的な保障を得ることができるため、金額だけでなくそのメリットもしっかり理解しておくことが大切です。将来的に正社員になったときにも役立つ知識なので、今のうちから制度を理解しておくと安心ですよ。
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