2024年7月から健康保険証のシステムが変更され、一部の人にはマイナンバーカードへの情報反映や資格確認書の発行が遅れている状況が見られます。こうした状況で医療機関を受診する必要がある場合、どのように対応すべきかを解説します。
保険証が使えない期間の受診は全額自己負担に
健康保険証やマイナンバーカードに保険資格情報が反映されていない場合、医療機関では健康保険が適用されず、一時的に10割(全額)を自己負担する必要があります。この際、後日返金を受けるためには「診療報酬明細書(レセプト)」と「領収証」が必要になります。
レセプトは通常、医療機関での発行依頼が必要です。受診時に必ず申請しましょう。払い戻しは後日、加入保険者(協会けんぽや組合健保など)に申請して行います。
クレジットカードでの10割負担支払いは可能か?
結論から言えば、医療機関がクレジットカード払いに対応していれば支払いは可能です。現金でなくてはならないという決まりはありません。
ただし、すべての医療機関がカード決済に対応しているとは限らず、事前に病院の公式サイトや電話で確認しておくのが確実です。また、クレジットカードで支払った場合でも、領収証が必要になりますので、必ず発行を受けて保管しましょう。
受診時の必要な書類と確認すべきポイント
10割負担で受診し、後日保険適用分を請求するには、以下の書類が必要です。
- 医療機関の領収証
- 診療報酬明細書(レセプト)
- 本人確認書類(マイナンバーカードなど)
これらの書類を用意して、健康保険の窓口(会社の健康保険担当部署や市区町村の窓口)で手続きを行うことになります。医療費の払い戻しには1~2か月程度かかることが多い点もあらかじめ認識しておきましょう。
医療機関で受診時に伝えておくべきこと
保険証やマイナンバーによる資格確認ができない場合は、「現在保険証の交付待ちであること」「診療報酬明細書を発行してほしいこと」を受付時にしっかり伝えてください。これによりスムーズな手続きと書類の準備が行われます。
また、病院によっては「資格確認書」が発行されていなくても、勤務先の保険組合からの加入証明書などで保険診療に応じてくれる場合もあるため、あらかじめ相談しておくと良いでしょう。
まとめ:冷静な準備で10割負担も乗り越えられる
健康保険証の切替時に医療機関を受診する場合は、いったん10割負担で支払い、その後に払い戻しの手続きを行うことになります。支払い方法はクレジットカードでも問題ありませんが、レシート・レセプトの保管が重要です。
焦らず正確な情報を医療機関に伝え、必要な書類を揃えておけば、健康保険のメリットをきちんと受けることができます。状況が落ち着くまでは、事前に準備しておくことが安心のカギです。
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