変額保険(ユニットリンク型)は、保険と資産運用の要素を組み合わせた商品です。アクサ生命のユニットリンク保険で10年間にわたって積立を行ったあと、そのまま払い込みを停止して放置すると資産はどうなるのか。この記事では、そのメカニズムと将来の増加可能性についてわかりやすく解説します。
ユニットリンクの基本構造と運用の仕組み
アクサ生命のユニットリンクは、掛け金の一部を投資信託のような「特別勘定(ファンド)」で運用するタイプの保険です。主に株式・債券などの資産で構成され、投資先を自分で選べるのが特徴です。
10年間積み立てた場合、その間に運用された実績が解約返戻金や将来の満期金に反映されます。払い込みを終えたあとも、特別勘定に資産が残っている限り、それは市場に連動して上下を続けます。
積立停止後の資産は増える?減る?
積立を止めた後も、ユニットリンクに預けたお金は自動的に運用が継続されます。そのため、市場環境が良ければ資産価値は増加しますが、逆に株式相場が下落した場合には元本割れのリスクもあります。
例として、年平均5%で運用されるファンドを選んでいた場合、10年間で240万円の元本が、さらに数年放置しただけで300万円以上に増える可能性もあります。ただし、保証はありません。
放置したままで大丈夫?注意すべき点
運用が継続されるとはいえ、死亡保険料や保険管理コストなどは継続して引かれる点に注意が必要です。これらのコストが資産を圧迫し、相場が横ばいまたは下落の場合、資産は目減りするリスクもあります。
また、運用方針の見直しをしないまま放置すると、リスクが高い資産配分のままになることもあり、定期的なチェックが推奨されます。
元本割れリスクとその回避策
ユニットリンクはあくまでも投資型保険であるため、元本保証はありません。相場の暴落などで資産が減るリスクは常に存在します。
そのため、リスクを抑えた運用先(債券重視のファンド)に切り替える、または一定額を引き出して別の安定資産へ移すといった対応も有効です。
実例:40代男性がユニットリンクを10年積立後に放置した結果
実際に、40代で月2万円×10年間(計240万円)を積立後、放置して5年後に確認したケースでは、ファンドの成績が良好だったため、評価額が約280万円に増えていました。ただし、リーマンショック級の暴落が起きていれば逆の結果もあり得たことを理解する必要があります。
一方、別の方ではリスクの高いファンドに偏ったまま運用が続き、相場下落時に一時220万円まで目減りした例もあります。
まとめ|ユニットリンクを放置しておく前に考えるべきこと
・アクサのユニットリンクは積立停止後も自動で運用が続く
・運用成績によって増減し、元本保証はない
・管理コストや死亡保障料が継続してかかる点に注意
・放置ではなく、定期的にファンドの見直しを行うことが資産維持に重要
・元本割れを避けたいなら、リスク低減策を講じるべき
「増えるかどうか」は市場と運用内容次第です。将来の資産形成を見据え、定期的なチェックと必要に応じた見直しをおすすめします。
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