残価設定ローン(通称「残クレ」)満了後に再ローンを組むと、金利が高く設定される場合があり、結果的に支払いが不利になるケースが多い点について、実例も交えて詳しく解説します。
再ローンで金利が上がる背景とは?
多くのディーラーでは、残クレ契約時に低金利キャンペーンを実施しますが、再ローンになると基準金利に戻されるのが一般的です。金利は4〜6%台に跳ね上がることもあります:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
例:アルファードで残価444万5000円・再ローン4年・金利5%では、月約10万2000円にアップし、支払いが2倍近くになる場合も:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
実例で見る再ローンの負担増
軽自動車で例を挙げると、車両150万円で残クレ後約70万円を3年で再ローンした場合、金利6%で月約2.1万円、総額約76万円。結果的に総支払額は約172万円に達し、通常ローンより10万円以上多くなるケースも:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
コンパクトカーでも同様に、再ローンの金利上昇により総支払額が増える実例があります:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
再ローンの注意点 ‐ 支払回数の制限
トヨタやホンダなどでは再ローン可能回数の上限が定められており、契約回数の合計が84回(7年)以内と制限されます。結果として返済期間が短くなり、月々の負担が重くなるリスクがあります:contentReference[oaicite:4]{index=4}。
お財布事情を逆手に取る“ぼったくり”懸念
支払えない状態を見越して、ディーラーが再ローンに誘導し、高金利で契約させる構造が指摘されています。「ディーラーはあなたを“ネギを背負ったカモ”と見ている」と怖い指摘も:contentReference[oaicite:5]{index=5}。
再ローンの審査では収入・信用情報のチェックもあり、返済力が乏しいほど不利な条件になりやすいです:contentReference[oaicite:6]{index=6}。
対策:再ローンより銀行借り換えや一括返済を検討
再ローンよりも、満期前に銀行のマイカーローンなどで借り換えるのが有利な場合があります。金利0.9〜3%程度と低く、月々の支払い負担上昇を抑えられます:contentReference[oaicite:7]{index=7}。
また、まとまった資金があれば、残価を一括返済して借金を完済するのが最もシンプルで割安な方法です:contentReference[oaicite:8]{index=8}。
再ローン時に確認すべきポイント
- 金利比較:ディーラ―金利 vs 銀行ローン金利。
- 返済回数・期間:制限により月払増の恐れ。
- 審査条件:再ローンより銀行借り換えの方が有利な場合も。
- 一括返済のコスト:手数料有無や残債額。
まとめ
残クレ終了後の再ローンでは、ディーラー側の金利基準により負担が増えやすく、弱い立場の利用者が不利な条件に追い込まれるリスクが高いです。
したがって、再ローンよりも、銀行借り換えや一括返済による完済を優先して検討することが経済的にも安心と言えるでしょう。
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