自動融資で毎月1万円借り続けるとどうなる?金利リスクと賢い対策法

ローン

銀行口座の残高不足を補うための「自動融資」機能は、一時的な資金繰りには便利なサービスですが、長期的に依存すると思わぬ金利負担や信用リスクにつながることもあります。本記事では、自動融資の仕組みや金利、注意点、そして実際に毎月1万円を借りて返すサイクルが抱えるリスクについてわかりやすく解説します。

自動融資とは?仕組みと使われ方

自動融資(当座貸越)は、口座残高が不足しているときに、銀行があらかじめ設定した限度額まで自動的に資金を立て替えてくれるサービスです。公共料金やクレジットカードの引き落としで残高が不足した際に、未払いを防ぐ役割を果たします。

多くの銀行では、定期預金の担保型や信用保証型の自動融資があり、金利は年利10%〜15%程度が一般的です。

毎月1万円の自動融資が繰り返されると?

毎月1万円が自動融資され、翌月返済してまた同額を借りるというループは、実質的にリボ払いと似た構造です。一時的な利用なら大きな問題はありませんが、長期化すると累積利息が増え、抜け出しにくい負のスパイラルに陥る可能性があります。

例えば、年利14.6%で1万円を1ヶ月借りると利息は約120円。これが12ヶ月続けば、単純計算で年間約1,440円の利息負担となります。

一括返済ができればリスク軽減だが…

ボーナス時に5万円を一括返済できるような状況であれば、ある程度安心ですが、毎月の生活資金が不足していることが根本の課題であるため、早期の生活改善が必要です。毎月の収支を見直し、固定費を削減することで、1万円を自動融資に頼らずやりくりできる体質を目指しましょう。

特に「通信費」「サブスク」「外食費」などの支出は削りやすく、1万円の捻出も現実的です。

見落としがちな金利と信用への影響

銀行の自動融資は、借金扱いにはなりませんが、信用情報機関に記録されることがあります。繰り返しの借入が長期化した場合、新規のローン審査などに影響を与える可能性もあるため注意が必要です。

また、金利計算は日割りで行われるため、「少額だから大丈夫」と油断していると、積もり積もって意外な負担となることがあります。

自動融資から抜け出すための具体的な対策

  • 毎月の支出を記録して見直す
  • 1万円の生活費緊急予備資金を別口座に確保する
  • 給与振込口座の設定タイミングをクレカ引き落とし後から前に調整
  • キャッシュフロー予測を立てる
  • 収入増(副業や一時収入)を検討

いきなり多額の余剰資金を用意するのは難しいかもしれませんが、まずは「1万円だけでも前もって入れておく」ことを目指してみてください。

まとめ:自動融資のループには早めの対策を

毎月の1万円自動融資は、一見すると少額で済んでいるように思えるかもしれませんが、長期間続くと利息や信用面の影響がじわじわと蓄積していきます。一度でも一括返済できた実績があるなら、そこが改善のチャンスです。

生活費の見直しや収支バランスの再調整で、自動融資に頼らない生活設計を目指しましょう。習慣化すれば、1万円の壁は乗り越えられます。

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