TelegramなどのSNSを介して銀行口座や本人確認書類の画像を送信した場合、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。本記事では、SNS経由での情報送付によるリスクと安全な対処方法を、実例を交えて解説します。
なぜSNSでの書類提出が危険なのか
Telegramは暗号化通信をうたっていますが、送信先が不明確な場合には情報が漏れるリスクが高まります。実際に、口座情報やキャッシュカードを一時的に預けただけでも、悪用される可能性があります。
例：Telegramでキャッシュカード写真を送った際に、受け取った相手が「紛失した」「詐欺に加担した」と虚偽を主張し、あなたに警察へ提出を迫るケースも報告されています。
「詐欺に加担した」という主張は法的に成り立つ？
警察への情報提供は可能ですが、詐欺に加担と認定されるには故意に詐欺行為に加担する意思が必要です。単に本人確認のために書類を送っただけでは罪には問われません。
仮に相手が「キャッシュカードを紛失した」と主張しても、それだけでは不正利用や詐欺の証明にならず、あなたに法的責任があるとは限りません。
実例：SNS経由の情報提供で問題になったケース
ある利用者は、Telegramで身分証と口座写真を送ったところ、送信先が「カードを預かってる」「紛失した」と主張し、警察に情報を提供すると脅されました。
しかし最終的に、警察は送信者側に故意や不正行為の意図がなかったことを重視し、詐欺への加担には該当しない判断を下しています。
被害に巻き込まれたときの具体的な対処法
- まず口座の凍結・停止：オンラインバンキングやATM利用を停止し、銀行にも事情を伝えてください。
- 警察への相談：被害を届け出て、詐欺や恐喝などの可能性がある旨を伝えましょう。
- SNS運営への通報：Telegramや相手のアカウントを運営に報告してブロック。
- 弁護士相談：相手が警察提出を示唆している場合、法的リスクの軽減・証拠保全のため専門家を検討します。
トラブルを未然に防ぐための注意点
SNSでキャッシュカードや本人確認書類を送信しないことが最重要です。銀行手続きは必ず公式窓口で行いましょう。
どうしてもネットで書類提出が必要な場合は、セキュリティが確認された公式サイトやアプリ経由で行うことを徹底してください。
まとめ
Telegramで書類を送っただけでは「詐欺に加担した」とは認められにくく、法的に責められる可能性は低いです。
しかし、被害に遭っている可能性がある場合は速やかに口座停止・警察相談・専門家への相談を行い、安全を確保しましょう。
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