月収88,000円を超えると社会保険への加入が必要になるのでは?という不安を抱える人は多いです。特に家族の扶養に入っている方にとっては、「保険料負担が発生するかどうか」は非常に重要なポイントです。本記事では、社会保険の加入が必要となる条件や、扶養から外れる影響、対処法まで詳しく解説します。
社会保険の適用条件:5つすべてに該当すると原則加入
厚生年金・健康保険に加入が必要となる条件は、主に以下の5つです。
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 雇用期間が2ヶ月を超える見込み
- 月収が88,000円以上(通勤手当や残業代は含まない)
- 学生でない
- 勤務先の従業員数が常時51人以上
このすべてに該当する場合、社会保険は「原則として強制加入」になります。
扶養から外れるとどうなる?保険料と税制面の変化
社会保険に加入するということは、自分自身で保険料(健康保険・厚生年金)を支払う必要があります。これにより、父親など扶養者の健康保険から外れることになります。
また、所得税・住民税における「扶養控除」も適用外となるため、扶養者側の税負担が増加する可能性があります。
具体例:社会保険料はいくらぐらい?
たとえば、月収90,000円で社会保険に加入した場合、地域によって多少異なりますが、毎月約13,000円前後の保険料が天引きされると想定されます。
収入が増えても、その分手取りが減る形になるため、ライフスタイルや将来の働き方を考えて判断が必要です。
保険加入を回避したい場合の対策
もし扶養内でいたいと考えるのであれば、以下のいずれかの方法で調整する必要があります。
- 月収を88,000円未満に調整する(残業代含まず)
- 週の労働時間を20時間未満にする
- 雇用契約を2ヶ月以内の短期に設定する(延長見込みも含む)
ただし、雇用主との契約条件や法令によっては調整が難しい場合もあるため、事前に人事・労務担当者に相談しましょう。
扶養を外れてでも社会保険に入るメリットとは?
一見負担が大きいように思える社会保険ですが、老後の年金受給額アップや傷病手当金などの制度が利用可能になるといったメリットもあります。
長期的な目線で見れば、社会保険に加入しておく方が得をするケースも少なくありません。
まとめ:すべての条件に当てはまるなら、社会保険加入は基本的に必須
月収88,000円、週20時間勤務、学生でないなど5つの条件をすべて満たす場合、社会保険への加入は原則として義務になります。扶養から外れる影響を理解しつつ、ライフプランに合わせた働き方の見直しが必要です。
不安な方は、会社の労務担当や市区町村の保険窓口に早めに相談して、最適な選択を行いましょう。
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