複数の銀行口座を管理する際、ATMの使い勝手や手数料は重要なポイントになります。特に給与振込や日常の引き出しで両行を併用する場合、相互のATM利用が無料となる時間帯を活用できるかどうかが鍵になります。本記事では、三井住友銀行と三菱UFJ銀行間のATM利用の実態と、上手な活用法について解説します。
三井住友銀行と三菱UFJ銀行のATM相互利用とは?
2019年9月22日から、三井住友銀行と三菱UFJ銀行はATMの相互開放を実施しています。これにより、平日8:45~18:00の時間帯であれば、相手行のATMを利用しても手数料が無料になります。
例えば、三菱UFJ銀行のATMで三井住友銀行のキャッシュカードを使って現金を引き出す場合、該当の時間帯であれば手数料はかかりません。ただし、振込や口座間の資金移動には別途手数料がかかることがあります。
具体的な活用方法:ATMを使った口座間移動
給与が三井住友銀行に振り込まれ、自宅近くの三菱UFJ銀行ATMで引き出したい場合、以下の手順が考えられます。
- ① 三菱UFJ銀行のATMで三井住友銀行キャッシュカードを使用し現金を引き出す(時間内なら無料)
- ② その場で三菱UFJ銀行のキャッシュカードを使用し、その現金を自分の三菱UFJ口座に預け入れ
この方法であれば、送金手数料は一切かからず、現金の移動が可能です。
注意点:振込や時間外利用には手数料が発生
上記はあくまで「現金の出し入れ」に限られた話です。もし三井住友銀行口座から三菱UFJ銀行口座に直接「振込」したい場合、ATMやネットバンキングの振込手数料が発生します。
また、無料時間帯以外にATMを利用した場合は、通常の引き出し手数料(110円~220円)が発生します。手数料無料の時間帯を活用することが重要です。
代替手段:ネットバンキングの活用
現金の出し入れを避けたい場合、ネットバンキングを活用して資金移動する方法もあります。三井住友銀行・三菱UFJ銀行ともにネットバンキング対応しており、アプリやWebから即時振込が可能です。
ただし、同一名義口座間であっても他行への振込扱いとなるため、月額制サービス(たとえば三井住友のSMBCポイントパック)などを契約していない限り無料ではありません。
その他の選択肢:現金を介さない連携方法は?
給与の使い勝手を考えると、メインバンクを三菱UFJにしつつ、三井住友銀行は給与受取専用として使うことも可能です。毎月一定額を手動で移動するルーティンにすれば、手数料を最小限に抑えつつ、資金管理もしやすくなります。
また、Pay-easyや他の送金アプリを使って入金する方法もありますが、こちらも手数料や送金上限の確認が必要です。
まとめ:ATM無料時間帯を活用して手数料ゼロの資金移動を
三井住友銀行と三菱UFJ銀行は、平日8:45~18:00の間であれば相互ATM利用が無料です。この制度をうまく使えば、毎月の給与資金移動において手数料をかけずに対応できます。
振込による資金移動は手数料が発生するため、現金引き出し+預け入れという2ステップがコスト面では最も効率的です。ATMの時間と機能を把握し、賢く活用していきましょう。
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