家計簿は「続けられること」が最大のポイント。完璧を目指すより、自分に合った方法で管理を習慣化することが大切です。本記事では、初心者でも取り入れやすい家計簿の付け方から、クレジットカードの計上タイミング、貯金口座の分け方まで、実例を交えて詳しくご紹介します。
家計簿の基本:まずは項目と目的を整理する
家計簿を始める前に「何のために管理するのか」を明確にしましょう。目的は大きく2つ、「使いすぎの把握」と「貯蓄や投資の計画」です。
主な費目は以下のように分類されます:
- 固定費(家賃、通信費、保険料)
- 変動費(食費、日用品、娯楽費)
- 貯金・投資
これをベースに毎月の予算を設定していきましょう。
記録方法は「自動化」と「手動」を併用するのがコツ
最近は家計簿アプリ(Moneytree、マネーフォワードMEなど)が便利です。クレジットカードや銀行口座と連携させれば、支出の自動記録が可能になります。
ただし、自動化だけでは気づけないこともあるので、週1回程度は手動で明細を見直し「無駄遣いがなかったか」をチェックするのがおすすめです。
クレジットカードの支払いは「使った月」に計上
家計簿で迷いやすいのが「クレカの記録タイミング」。原則として、支払いが発生した日(利用日)ベースで記録するのが家計管理上は合理的です。
たとえば5月に使った買い物が6月に引き落とされるとしても、家計簿では5月の支出として記録します。これにより「実際にどの月にお金を使ったか」が可視化され、浪費の抑制に繋がります。
貯金口座は目的別に分けるのが鉄則
貯金は「一つの口座で管理する」と全体の把握が難しくなります。おすすめは目的別に口座を分けることです。
- 生活防衛資金(生活費の6か月分など)
- 旅行・冠婚葬祭など短期目的
- 将来の資産形成(投資資金)
たとえば、ネット銀行を活用すれば口座やサブ口座を簡単に作成でき、貯金の目的が明確になります。
無理なく続けるための工夫と考え方
家計簿を挫折しないコツは「完璧を求めないこと」と「週1ペースで十分」と割り切ることです。毎日細かく記録して疲れてしまっては本末転倒です。
また、月末に「家計報告会」として、自分や家族で振り返る時間を設けるのもおすすめです。支出を振り返り、来月の改善点を話し合うことでモチベーションが継続します。
実例:30代共働き夫婦の家計簿ルーティン
共働きのAさん夫婦は、月初に以下のように家計管理を行っています。
- 給料が入ったらすぐに「貯金口座」に自動送金
- 固定費は別口座で引き落とし管理
- 変動費はクレジットカードで支払い、アプリで月ごとに確認
- 月末に余ったお金は「旅行口座」へ
このように、「見える化」と「目的別管理」を徹底することで無駄遣いが減り、貯蓄額も年間で20万円以上増加したそうです。
まとめ:自分に合った家計簿スタイルを見つけよう
家計簿はツールではなく習慣です。人によって理想のスタイルは異なりますが、「目的を明確にする」「自動と手動の併用」「記録の簡素化」を意識すれば、きっとあなたに合った管理方法が見つかります。
まずは1か月、気軽な気持ちで始めてみましょう。記録することでお金の流れが見え、「何に困っていたのか」もクリアになるはずです。
コメント