「金利0.3%の定期預金に300万円を1年間預けたら、実際いくら増えるの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。この記事では、定期預金の利息計算やそこから差し引かれる税金、実際の手取り額までわかりやすく解説します。
定期預金の基本:金利と利息の関係
定期預金の利息は、基本的に単利で計算されます。たとえば年利0.3%で300万円を1年間預けた場合、利息の計算式は次の通りです。
利息=元本×金利=3,000,000円×0.003=9,000円
この9,000円が「利息収入」として銀行から支払われる金額になります。
利息には税金がかかる
定期預金で得られる利息には、20.315%の税金がかかります。内訳は次の通りです。
- 所得税:15.315%
- 住民税:5%
そのため、実際の手取りは以下のように計算されます。
税金=9,000円×20.315%=約1,828円
手取り利息=9,000円−1,828円=約7,172円
税引後の利回りはどうなる?
税引後の利回りは、実質的に以下のようになります。
(7,172円 ÷ 3,000,000円)×100=約0.239%
つまり、金利0.3%の定期預金は、税引後で見ると約0.24%の運用益になることがわかります。
税金を抑えたい場合の対策とは?
税引き後の利息が少ないと感じる方は、次のような非課税制度の活用を検討するのも一つの方法です。
- NISA(新しいNISA制度):対象商品の運用益が非課税
- iDeCo:老後資金目的で掛金も控除対象に
ただし、定期預金自体はNISAの対象商品ではないため、資産運用の目的に応じて使い分けが必要です。
実例:他の金利の場合との比較
例えば、年利0.5%で同じ300万円を預けた場合の利息は。
利息=3,000,000円×0.005=15,000円
税金=15,000円×20.315%=約3,047円
手取り利息=約11,953円
わずか0.2%の金利差でも、手取りは大きく変わります。利率選びも重要なポイントです。
まとめ:300万円の定期預金で得られる利息は約7,172円
年利0.3%で300万円を1年預けた場合、税引き後の利息は約7,172円となります。利息には必ず20.315%の税金がかかるため、金利の数字だけでなく、税引後の利回りを確認することが大切です。
少しでも利回りを高めたい場合は、高金利のネット銀行を活用する、もしくは投資信託やNISAなども検討すると良いでしょう。
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