自宅の片付けや遺品整理などで大量の小銭が発見されることは珍しくありません。特に1円硬貨や10円硬貨は、ATMでの入金制限や取り扱い手数料の問題から、処理に困る人も多いのが現実です。本記事では、1円・10円硬貨を負担なく効率的に使い切るための方法を、具体例とともに紹介します。
銀行窓口での両替・入金は要注意
まず、銀行での硬貨の入金は以前と比べてハードルが上がっています。現在は多くの金融機関で硬貨の入金に手数料が発生します。例えば、三菱UFJ銀行では51枚以上で330円、101枚以上で550円の手数料がかかるケースがあります。
どうしても銀行を利用したい場合は、50枚以下ずつに分けてATM入金するなど工夫が必要です(ただしATMの機種によっては非対応のことも)。
セルフレジ活用は時間はかかるが実用的
多くのスーパーやコンビニのセルフレジでは、小銭の使用が可能です。特にイオン、イトーヨーカドー、ドン・キホーテなどは硬貨の大量投入に対応した機種も多くあります。
ただし、混雑時には迷惑にならないよう配慮が必要で、1度に使える枚数にも制限があるため、数回に分けて利用するのが現実的です。
チャージ可能な電子マネーやプリペイドカードの活用
一部の交通系ICカード(SuicaやPASMO)や楽天Edyなどは、コンビニや駅の券売機などで現金チャージが可能です。これらのチャージ機は硬貨も対応しており、1円・10円硬貨を消化する手段として有効です。
例えば、セブン銀行ATMやJRのチャージ機では、10円単位でのチャージが可能なことがあります。
地域の施設や公共料金の支払いにも注目
意外に見落とされがちですが、地域の公民館や市役所などでは、各種料金の支払いで現金・硬貨を受け付けていることがあります。証明書の発行手数料や住民票の取得、粗大ごみ処理券の購入などが該当します。
少額の支払いに硬貨を使えば、周囲の迷惑になりにくく、自然な形で消化していくことができます。
硬貨買い取りサービスの利用
手間を減らしたい場合は、硬貨をまとめて買取ってくれる業者を利用するのも選択肢です。「コイン買取専門店」や「貨幣商」では、状態が良ければ通常の額面以上で買い取ってくれる場合もあります。
また、ネットオークションやフリマアプリで「○○円分の硬貨まとめ売り」として出品する方法もあります。手数料や送料は差し引かれるものの、現金化は可能です。
注意したいのは「捨てる」「放置する」こと
1円硬貨は重くかさばる上に使い道が限られ、つい放置しがちですが、れっきとした法定通貨です。ごみとして捨てるのは法律違反となる恐れがあるため、必ず何らかの形で処理しましょう。
子どものお小遣いやゲームセンターのメダル代などに活用するという家庭内の運用も、案外実用的です。
まとめ:使い道を組み合わせてストレスなく小銭を減らす
1円・10円硬貨の大量処理には時間と工夫が求められますが、銀行・セルフレジ・チャージ機・買取などを上手に組み合わせることで負担は最小限にできます。最も重要なのは、無理なく、周囲に配慮しながら計画的に消化していくこと。日々の生活に組み込みながら、徐々に減らしていくスタイルがベストです。
コメント