自動車を購入した際、任意保険と合わせてよく検討されるのが「車両保険」です。特に新車や新古車など高額な車を所有する場合は、事故や盗難といったリスクをカバーするために重要な選択肢となります。この記事では、車両保険の基本から必要性の判断、実際に加入している人の傾向まで、具体的に解説していきます。
そもそも車両保険とは何か?
車両保険とは、自分の車が事故や災害によって損害を受けたときに修理費用などを補償してくれる保険です。任意保険の中でもオプション扱いとなっており、加入するかどうかは任意となっています。
補償範囲は広く、単独事故や盗難、水没、火災、当て逃げなども対象になる場合があります。ただし、保険料がやや高めになる点には注意が必要です。
車両保険が特に役立つケース
車両保険の必要性は、車の購入金額や生活環境によって異なります。以下のようなケースでは、加入をおすすめします。
- 新車・新古車を購入したばかり
- ローンで購入し、まだ残債がある
- 駐車場が屋外で盗難やいたずらが心配
- 運転に不慣れで事故リスクが高い
たとえば、300万円の新車を買ったばかりで事故に遭った場合、修理代が100万円を超えることもあり、保険がなければ大きな負担となります。
車両保険を外すタイミングとは?
車両保険は永続的に必要というわけではありません。購入から3~5年ほど経ち、車両の時価が大幅に下がった段階で、保険料に対する補償金額のバランスが悪くなり、外す判断をする人も多いです。
また、貯金で修理費をカバーできる場合や、車の使用頻度が低い場合も外すタイミングといえるでしょう。
実際の加入状況は?みんなつけてるの?
車両保険の加入率は年代や車の購入形態によって異なりますが、おおよそ以下のような傾向があります。
車の種類 | 加入率の目安 | 理由 |
---|---|---|
新車 | 約80% | 価値が高く補償ニーズが高い |
中古車 | 約40〜50% | 時価が下がっており保険料とのバランスで検討 |
10年以上経過車 | 20%未満 | 補償額が少なくなるため外す傾向 |
特に20代〜30代でローン購入した人の多くは、数年間は車両保険に加入しているケースが多く見られます。
費用の目安とコストパフォーマンス
車両保険の保険料は、車種や年齢、等級によって異なりますが、新車購入時の目安は年間4〜7万円程度です。ネット型保険を利用することで、コストを抑えながら十分な補償を得ることも可能です。
たとえば、SBI損保やソニー損保などのダイレクト型保険は、代理店型と比べて20〜30%安く抑えられる場合があります。
まとめ:新古車なら少なくとも数年は加入を検討しよう
車両保険は万が一のときに高額な修理費をカバーしてくれる心強い存在です。特に購入したばかりの新古車であれば、数年間は加入をおすすめします。その後、車の価値や家計のバランスを見ながら外す判断をしても遅くはありません。
保険は“安心”を買うもの。後悔のない選択をするためにも、保険料だけでなく補償内容も総合的に比較して、自分に合った保険を選びましょう。
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