スマートフォンに搭載されたモバイルSuicaは非常に便利な決済手段ですが、稀にバス乗車時の通信や読み取りエラーなどによって、正常に処理されないケースがあります。今回は、宮城交通バスで起きやすい「入場記録が残ったまま降車エラーとなった場合」の対処法について、実際の事例とともに詳しく解説します。
モバイルSuicaでの乗車時エラーとは何か
モバイルSuicaでバスに乗車する際、読み取りがスムーズに行われずにエラーになることがあります。特に通信環境や端末の状態によっては、リーダーが正常に反応しないケースもあり、1回目のタッチで失敗することは珍しくありません。
このようなときでも2回目の読み取りが成功すれば入場記録(乗車情報)はSuicaに残ります。しかし、下車時に再びエラーが発生すると、降車処理ができず、乗車記録がSuica内に残ったままの状態になります。
宮城交通バスではバス内でのリセットができない
宮城交通では、バスの運転手に申し出ても車内ではSuicaの「記録リセット」や「修正処理」はできません。公式にも案内されている通り、バス会社側でICカード情報を直接変更する権限はなく、鉄道系ICカードセンター等の専用設備が必要になります。
解決方法1:JR東日本の駅にあるSuica窓口でリセット
モバイルSuicaの入場記録が残ってしまった場合は、最寄りのJR東日本の駅にある「みどりの窓口」や「指定席券売機」へ行くのが確実な解決策です。ここでSuicaを読み取ってもらい、係員に事情を説明すると、記録を初期化(エラー解除)してもらえます。
この処理は「入場記録取り消し」または「エラーデータ修正」として扱われ、無料で対応してもらえるのが通常です。
解決方法2:Suicaアプリからのお問い合わせ
バス会社では対応不可でも、モバイルSuicaのサポートセンター経由で状況報告する方法もあります。Suicaアプリから「お問い合わせ」機能を利用し、乗車日時・バスの系統名・現金で支払ったことなどを記載すると、調査のうえデータ修正が行われることがあります。
ただしこの場合、手続き完了までに数日かかる可能性があるため、急ぎの場合は駅窓口での処理が最もおすすめです。
放置しておくとどんな影響がある?
Suica内に乗車記録が残っている状態で鉄道やバスを再度利用すると、入場できなかったり、改札エラーが発生する可能性があります。さらに、自動改札での入場ができないケースもあるため、必ず早めに記録の修正を行う必要があります。
また、エラー履歴が蓄積されるとSuica自体が一時的に利用停止になる場合もあるため、安心して使い続けるためにも対処は早めに行いましょう。
まとめ:Suica降車エラーは駅窓口かアプリからリセットを
宮城交通のバスでモバイルSuicaのエラーが発生し、入場記録だけが残ってしまった場合は、バス会社では対処できません。最寄りのJR駅の窓口でSuicaの記録修正を依頼するのが最も迅速で確実な方法です。
また、Suicaアプリからのお問い合わせでも対応可能な場合があります。放置せず、必ずどちらかの方法で処理を行い、トラブルのない交通利用を続けましょう。
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