20代中盤の社会人にとって、貯金が「どれくらいあれば普通なのか」は気になるテーマのひとつです。特に実家暮らしや奨学金なしといった条件が重なると、「自分はもっと貯めるべきなのか?」と不安になることも。今回は、25歳・社会人3年目の資産状況を分析しつつ、貯蓄額の妥当性や今後のアドバイスを解説します。
実家暮らし・車ローンありの資産内訳を考える
まず、以下のような資産状況を整理してみましょう。
- 預金:193万円
- 貯蓄型保険:52万円(26ヶ月積立×2)
- 車ローン残:70万円
総資産245万円 – 負債70万円 = 実質純資産175万円。20代中盤の平均的な水準から見ても、比較的健全と言えるラインです。
20代社会人の平均貯金額は?
金融広報中央委員会の調査(2023年)によると、20代単身世帯の平均貯蓄額は約136万円、中央値では50万円前後とされています。つまり、193万円の預金はかなり高水準。
さらに、奨学金なし、実家暮らしという条件を考慮すれば、他の同年代より生活コストが抑えられており、堅実に資産形成ができている印象です。
車ローンの存在はどう評価すべきか?
車のローン70万円があるとはいえ、元々の総資産に対する負債割合(約28%)は低め。返済計画さえ立てられていればリスクとは言えません。
月々のローン支払いが生活を圧迫していないか確認し、可能なら繰上げ返済で利息軽減を狙うのも選択肢のひとつです。
貯蓄型保険の評価と注意点
貯蓄型保険(学資保険や終身保険など)に月々積立をしているのは長期的な資産形成としては◎。ただし、解約返戻金が満額になるまで時間がかかるため、緊急時に使えない点はデメリット。
積立期間や契約内容を見直し、別途流動性の高い資産(普通預金など)もバランスよく持つことが大切です。
今後に向けたアドバイスと戦略
すでに堅実な資産形成ができているからこそ、今後は「目的に応じた資産の分散」がカギになります。たとえば。
- 生活防衛資金(生活費6ヶ月分目安)として約80~100万円を確保
- iDeCoやつみたてNISAで中長期の資産運用を開始
- 車ローンの完済を早めに行い、毎月の可処分所得を増やす
また、保険や投資の見直しも定期的に行うことで、無駄な支出を抑えられます。
まとめ:現状は「ある方」だが、将来設計が次のステップ
25歳・実家暮らし・奨学金なし・貯金193万円という条件を踏まえると、「お金がある方」に分類されます。ただし、資産は「使い道」と「備え」が揃ってこそ本領を発揮するもの。
将来に向けて計画的な支出と資産配分を意識すれば、より安心感のある経済基盤が築けるでしょう。今後もこの調子で着実にステップアップしていきましょう。
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