新車購入時、マイカーローンの金利を少しでも抑えようと情報収集と申し込みを重ねた結果、「多重申込」状態になり、不安を感じてしまう方は少なくありません。特に審査に通るか、また通ったとしても条件が悪化しないかなど、心配の種は尽きません。本記事では、マイカーローンの仮審査を短期間に複数申し込んでしまった場合の影響や、今後の対策について解説します。
仮審査を複数申し込むとどうなる？
ローン審査では、信用情報機関（CICやJICCなど）に「申込情報」が記録されます。この情報には、申込日・金融機関名・目的などが記載され、6ヶ月間保存されるのが一般的です。
短期間で複数社に仮審査を申し込むと、金融機関側が「資金繰りに困っているのでは？」と受け取るリスクがあります。これが「申込ブラック」と呼ばれる状態です。ただし、すべての審査に影響するとは限らず、年収や職業、過去の返済実績など総合的に判断されます。
公務員や安定収入のある方は有利
信用情報は大切ですが、それ以上に重視されるのが安定した職業と収入です。たとえば、地方公務員で年収600万円という条件は、金融機関にとって非常に信用度が高い属性です。
仮に申込情報が複数登録されていても、他にマイナス要因がなければ本審査に通る可能性は十分にあります。また、審査結果として金利が上がることも考えられますが、落ち着いて金融機関に相談することで元の金利で再審査が可能なケースも。
キャンセル履歴は信用情報に記録される？
仮審査や本審査を通過した後に「キャンセル」した場合、その事実自体は信用情報に登録されません。ただし、申込情報は残るため、同時期に多くの申込履歴がある場合、金融機関によってはネガティブに捉える可能性があります。
一方で、キャンセルの理由が「金利が高かったため」と正直に伝え、かつ利用目的が明確であれば、金融機関も柔軟に対応してくれる場合があります。
再申し込みは可能か？地銀にもう一度頼る選択
一度キャンセルした地銀に再度申し込むことは原則可能です。過去に本審査で承認されていた実績があるので、再申込の際も審査は比較的通りやすい傾向があります。
ただし、キャンセルから間が空いていない場合、再度同条件（例：2.4%の金利）で通るとは限りません。金融情勢や申込件数の変化により、金利が再設定される可能性もあるため、事前に相談してみることが大切です。
今後の対処法と最善策
- これ以上の申込を増やさない（申込履歴の蓄積を防ぐ）
- 既に申込中の審査結果を待つ（焦って別口座に動かない）
- 再申込時は正直に経緯を説明する
- 仮審査より「事前相談」で情報収集
また、クラウドローンのような一括申込型は、提携先の金融機関によっては複数社同時に信用情報へ照会がかかることがあります。事前に仕組みを理解し、必要最小限の申込に抑えるのが得策です。
まとめ：焦らず、戦略的にローンを見直そう
マイカーローンの仮審査を複数申し込んでしまっても、冷静に状況を整理することで道は開けます。信用情報には一時的に申込履歴が残りますが、公務員や高年収といった信用度の高い属性は大きな強みです。
今後は、新たな申込を避け、必要に応じて地銀へ再相談を行いましょう。希望に近い金利での借入を目指しながらも、安心して返済できる条件で進めていくことが大切です。
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