近年、電力自由化によって多くの電力会社が参入し、従来の地域電力会社に加えて「auでんき」などの新電力会社も選べるようになりました。この記事では、九州地方で一般的に利用されている「九州電力」と、KDDIが提供する「auでんき」の電気代の違いや、どちらを選ぶべきかの判断基準についてわかりやすく解説します。
基本料金と従量料金の仕組み
電気料金は大きく分けて「基本料金」と「従量料金(使った分に応じた料金)」から構成されます。九州電力の「従量電灯B」プランでは、契約アンペアごとに基本料金が異なり、使用量が多くなるほど単価も上がっていく段階制になっています。
一方、auでんきは地域の電力会社の料金に準じた料金体系を採用しつつ、auのサービスと連携することでポイント還元などの特典が加わる点が特徴です。
九州電力とauでんきの料金シミュレーション比較
例えば、福岡県内で月間使用量が300kWhの一般家庭を想定した場合、2025年6月時点での概算料金は以下の通りです。
電力会社 | 基本料金 | 従量料金 | 合計(税込) |
---|---|---|---|
九州電力(従量電灯B・30A) | 924円 | 7,320円 | 約8,244円 |
auでんき(同条件) | 924円 | 7,320円 | 約8,244円(※) |
※auでんきは実質料金は同じでも、au PAY残高での還元があります。
auでんきの特典とメリット
auでんき最大の魅力は、au PAY残高でのキャッシュバックです。使用料金に応じて最大5%(通常は1~3%)がポイントとして戻るため、実質的な電気料金を抑えることが可能です。
例えば月8,000円の電気代で3%還元を受ける場合、240円相当が戻ってきます。年間に換算すると約2,880円相当になります。
選ぶポイント:料金以外の観点も重要
以下のような視点で比較・検討することが重要です。
- auユーザーかどうか(au PAYやスマホとの連携による還元)
- 料金のわかりやすさ(従量料金の段階やシミュレーションがしやすいか)
- サポート体制(トラブル時の対応の違い)
- キャンペーンや割引(引越し時の乗換え特典など)
特にau携帯・インターネットを契約している家庭では、まとめて割引や請求の一本化なども活用できます。
実際のユーザーの声や体験談
福岡在住のAさん(30代)は、auスマートバリュー契約をしていたことから、auでんきに切り替えました。「月々の還元ポイントが思ったより大きく、ローソンで使えるのが便利」と話します。
一方で、九州電力の利用者Bさん(40代)は、「大手で安心感があり、何かあった時の対応も早い」と継続利用の理由を挙げています。
まとめ:電気代と特典を総合的に比較して最適な選択を
九州電力とauでんきは基本料金や従量料金が大きく異なるわけではありませんが、auでんきは還元特典やセット割によって実質的にお得になる可能性があります。特典の最大活用にはau関連サービスとの併用が前提となるため、自分のライフスタイルに合った選択が大切です。
どちらを選ぶにしても、年1回程度の料金見直しやシミュレーションを行い、ムダを省いて電気代を節約しましょう。
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