借入を1社からまとめて行うか、複数社に分けるかで迷う方は少なくありません。特に、ポイント還元や金利の違い、信用情報への影響を気にするケースも多いでしょう。今回はカードローンの借入金を分散した場合のメリット・デメリットや、Olive利用者にとって借り換えの選択肢となるモビットなどのサービスについても詳しく解説します。
借り入れを2社に分けると得になるのか?
まず前提として、カードローンを2社に分けたからといって利息が自動的に安くなるわけではありません。むしろ以下のような点に注意が必要です。
- 1社ごとの借入額が少ないと金利が高く設定される傾向
- 審査回数が増えることで信用情報に影響が出る可能性
- 管理が煩雑になり、返済の遅延リスクが高まる
たとえば、年利15.0%で100万円を1社から借りた場合と、50万円ずつ2社から年利17.8%で借りた場合では、後者の方が総返済額は増えるケースが多いです。
Olive利用者にとってモビットへの借り換えは有利か?
三井住友銀行が提供するOliveユーザーにとって、SMBCグループのプロミス(モビット)は連携がしやすい利点があります。たとえば、
- SMBC IDで一部連携できるため、管理がしやすい
- 一部のキャンペーンでVポイント付与などがある場合も
- 金利が見直されるチャンスがある(借り換え審査通過時)
ただし、借り換えが必ずしも得になるとは限らず、現在のカードローン金利と比べて有利かどうか、また手数料やポイント還元を含めて総合的に判断する必要があります。
ポイント目当ての借り換えは危険?
Vポイントやその他のキャンペーンをきっかけに借り換えを検討する方もいますが、短期的なポイント還元よりも、金利や返済条件の方が遥かに重要です。
たとえば1,000ポイント(1,000円相当)の付与があったとしても、年間の金利差で1万円以上の支払差が出る可能性があるため、ポイントに釣られて金利の高いサービスへ借り換えるのはおすすめできません。
借入管理と信用情報への影響
カードローンを2社に分けると、審査がそれぞれに発生します。これにより、信用情報には以下のような記録が残ります。
- 申込履歴(6ヶ月以内に多数あると審査に不利)
- 借入件数の増加(信用リスクと判断されやすい)
そのため、すでに100万円の借入がある場合は、むやみに増やさず借り換えの1回で完結する方が信用面では有利です。
返済総額を減らすために見直したいこと
カードローンの負担を軽減するには以下のような工夫も効果的です。
- 一部繰上返済の活用(元金を優先的に減らす)
- ボーナス月の増額返済
- 返済日や返済方法の見直しで遅延を防止
また、日本信用情報機構(JICC)やCICなどで自身の信用情報を確認し、健全な金融取引を心がけることも重要です。
まとめ:分散よりも条件改善と返済戦略がカギ
100万円の借入を2社に分けることには一部メリットがあるように見えますが、実際には金利が高くなったり、管理が複雑になるなどのデメリットの方が大きいケースが多いです。
借り換えを検討する際は、単なるポイント還元に惑わされず、総返済額や信用情報への影響、そして将来的な返済計画を見据えて判断することが賢明です。慎重な比較検討と専門家への相談も有効でしょう。
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