複数の生命保険に加入している場合の通院給付金請求の基本と注意点

生命保険

万が一のケガや病気に備えて、複数の生命保険に加入している人も多くいます。特に、通院を伴う軽度のケガの場合、どの保険から給付金を請求できるか迷うこともあるでしょう。この記事では、複数の生命保険に加入している場合に通院給付金の請求がどうなるのか、実務的なポイントと注意点を解説します。

通院給付金は重複して請求できるのか?

通院給付金は、「定額給付型」であれば、複数の保険会社から重複して受け取ることが可能です。これは、医療費の実費精算ではなく「通院1日あたり○○円」といった契約内容になっているためです。

例えば、A社とB社の2社に加入していて、それぞれの保険で「1日通院につき5,000円の給付」となっていれば、同じ通院でも両方の会社からそれぞれ5,000円ずつ受け取ることができます。

請求時に注意したいポイント

各保険会社にはそれぞれの給付条件や必要書類があります。同じ内容の診断書でも使いまわせる場合が多いですが、会社によっては原本提出を求めることもあるため、事前に確認しておきましょう。

また、保険会社によっては「他社の給付状況」を確認する質問項目があることもありますが、これは保険金詐欺防止のためであり、正直に回答しても問題はありません。

実例:複数保険で通院給付を受けたケース

30代男性Aさんは、通勤中に転倒して足を骨折し、週2回の通院を3か月続けました。彼はA生命とB保険の2社に加入しており、それぞれ1日あたり5,000円と3,000円の通院給付が契約されていました。

診断書を共通で用意し、必要な申請書類を整えて両社に提出した結果、それぞれの給付金を無事に受け取ることができました。合計すると、1日あたり8,000円、3か月で数十万円の給付金となり、通院の交通費や生活の補填に充てることができたとのことです。

医療保険・実費型の場合は要注意

実費補償型(入院費や治療費の実費に対して支払うタイプ)の医療保険では、同じ費用を複数の保険会社に請求することはできません。これは「実際にかかった費用に対してのみ補償する」という契約に基づいているためです。

そのため、「定額給付型」と「実費型」の区別をしっかり理解し、請求方法を間違えないことが大切です。

保険証券と契約内容の見直しも重要

いざという時にスムーズに請求できるよう、加入している保険の証券や給付内容を定期的に確認しておきましょう。特に、「通院給付金がついていない」「入院のみが対象」といった契約も多いため、内容を正しく理解することが大切です。

また、保険会社によってはオンライン上で給付条件や過去の申請履歴を確認できるマイページもありますので、活用すると便利です。

まとめ:通院給付金は保険ごとに請求可能。契約内容の確認がカギ

生命保険に複数加入している場合でも、定額給付型の通院保障であれば、それぞれの保険会社に対して重複請求が可能です。ただし、保険の種類や契約内容によっては条件が異なるため、事前の確認と適切な書類の準備が重要です。安心して給付を受け取るためにも、普段から契約内容をしっかり把握しておきましょう。

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