新車の購入に伴って自動車保険の見直しを検討する方は多いものです。とくに、現在の保険会社に希望する補償がない場合は、継続か乗り換えかの判断が悩ましいところです。この記事では、補償内容の違いや金額差をふまえ、乗り換えを検討すべきケースについてわかりやすく解説します。
「新車特約」の有無は保険選びの大きな基準
新車を購入した場合、「新車特約(新価特約)」があるかどうかは重要です。この特約があれば、一定期間内の事故で全損になった場合でも、新車価格に近い金額で補償を受けられます。
たとえば、ソニー損保では新車購入から25ヶ月以内であれば新車価格相当で補償される新価特約が提供されていますが、チューリッヒ保険では取り扱いがありません。
保険料の違いだけで選ぶのは危険
たしかに保険料は重要な比較ポイントです。たとえば、以下のような差があるとします。
保険会社 | 保険料 | 新車特約 |
---|---|---|
チューリッヒ | 32,000円 | なし |
ソニー損保 | 38,000円 | あり |
一見6,000円の差がありますが、高額な新車が事故で全損になった際の補償金額を考慮すると、特約付きの保険が実質的にコストパフォーマンスが良い場合があります。
現在の保険を継続して途中解約する選択肢
チューリッヒで8月に継続し、9月の新車納車後にソニー損保に切り替えるという手段もあります。この場合、未経過分の保険料は日割りまたは月割りで返金されるケースが多く、新車に合わせた補償へスムーズに切り替えることが可能です。
ただし、切り替えの際は「中断証明書」の取得や等級の引き継ぎなど、手続きミスがないよう注意が必要です。
保険の乗り換えにともなう注意点
新しい保険に加入する際には、以下の点に留意しましょう。
- 新車の車両情報(車台番号や登録日)を正確に入力する
- 旧保険との契約期間が重複しないように調整する
- ノンフリート等級の引き継ぎが可能か確認する
また、新車納車のタイミングと保険開始日がずれると無保険期間が発生してしまう恐れがあるため、加入開始日は納車日と同日に設定するのがベストです。
まとめ:特約重視なら保険の乗り換えも視野に
現在の保険料が安くても、新車購入時には補償内容を見直すことが重要です。新車特約の有無は補償の質を大きく左右するため、保険料の数千円差にとらわれず、万が一に備えた安心を得るという視点で選びましょう。
チューリッヒの継続は選択肢の一つですが、新車を最大限に守りたいならソニー損保への乗り換えも検討の価値があります。
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