プロパンガスの契約を見直す際、料金が安くなるという話に惹かれて契約を進める方も多いですが、実際には「後で後悔した」という声も耳にします。今回はニチガスを例に、料金の妥当性や利用者の評判、クーリングオフの判断基準まで詳しく解説します。
ニチガスの料金設定は本当に安いのか?
現在の契約が「基本料金1,770円/㎥単価440円」に対し、ニチガスの提示は「基本料金1,650円/㎥単価330円」とされています。一見すると安くなっているようですが、実はプロパンガスは自由料金制であり、単価は契約後に変動することもあります。
たとえば、初回の単価は魅力的でも1年後に大幅に値上げされるというケースも報告されています。特に営業トークで「ずっとこの価格で使える」と明言されていない場合は要注意です。
契約前にチェックすべき「重要事項説明書」
プロパンガス業者と契約する際、法令上「重要事項説明書」の交付が義務付けられています。この書面には、料金改定の条件・更新の有無・契約期間・解約金の有無などが明記されているため、必ず受け取り、内容を精査しましょう。
実際に契約後「解約に数万円の工事費が発生した」というトラブルも。曖昧な契約内容はトラブルの元になるため、クーリングオフ期間中であれば再確認が推奨されます。
ネット上の評判をどう捉えるべきか
「ニチガス 評判」で検索すると、ネガティブな口コミも多く見られますが、その多くは「値上げされた」「サポートが繋がりにくい」といった内容が中心です。一方で「料金が明確」「大手なので安心」といった好意的な声も存在します。
口コミを参照する際は、契約地域・建物の所有形態・利用年数などが同条件かを意識しましょう。集合住宅と戸建てでは価格体系が異なるケースもあります。
電気とガスのセット契約はお得か?
ニチガスでは東京電力とのセット割を打ち出していますが、これが本当にお得かは利用実態次第です。電気使用量が多い家庭では割引額が高くなる傾向があります。
ただし、セット契約には「片方を解約するともう一方にも影響する」などの縛りがあることも。中長期的に見て、電力自由化のメリットを活かせないリスクもあるため、慎重な判断が必要です。
クーリングオフするかの判断基準
契約書面の受領日から8日以内であれば、書面または電話でクーリングオフが可能です。次のような状況なら、いったんキャンセルしてから再検討するのが無難です。
- 料金の据え置き期間が明記されていない
- 解約時の費用が不透明
- 説明書類を渡されていない
- ネットや知人の評判が不安材料になっている
逆に、書類もすべて揃っていて、明確な契約内容が提示されているのであれば、継続検討の余地は十分にあります。
まとめ:営業トークだけで判断せず、情報と契約内容を総合的に精査しよう
ニチガスの提示する料金は魅力的ですが、プロパンガス業界の特性上、契約後の値上げリスクや解約時のトラブルには注意が必要です。
「安いから即決」ではなく、「安さの根拠が明記されているかどうか」で判断し、必要であればクーリングオフ期間を活かして冷静に見直すことをおすすめします。
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