マイナ保険証利用者が扶養を抜けるときの「資格確認書」とは？脱退手続きの流れを解説

マイナンバーカードを健康保険証として利用している人が、親の扶養から抜けて保険の切り替えを行う際に直面するのが「資格確認書って何？」「資格情報のお知らせで代用できるの？」といった疑問です。本記事では、扶養からの脱退時に必要な書類や対応方法について、実例を交えてわかりやすく説明します。

マイナ保険証利用者の脱退手続きの基本

親の健康保険の扶養に入っていた人が、自身で国民健康保険などに加入するために扶養から外れる場合、通常は所属していた保険組合に保険証を返却する必要があります。

しかし、マイナンバーカードを保険証として使っている場合は物理的な保険証が手元にないため、代替として「資格確認書」の提出を求められるケースがあります。

「資格確認書」は、市区町村の窓口などで交付される正式な書類で、保険の資格情報（加入状況・期間など）を証明するものです。いわば「保険に入っていたことを示す公的証明書」です。

一方、「資格情報のお知らせ」は、マイナポータルへのアクセス用QRコードが記載された通知書で、資格確認書とは異なります。したがって、資格確認書の代用にはなりません。

もし手元に資格確認書がない場合は、次のいずれかの方法で入手が可能です。

市区町村によっては、本人確認書類（マイナカードや運転免許証）と印鑑が必要な場合もあります。

資格確認書は、主に以下の場面で提出が求められます。

「扶養から外れた証明」として重要な役割を果たすため、無視できない書類です。

マイナンバーカードを保険証にしていても、保険制度上は「保険組合の保険に加入しているか否か」が重要であり、制度上の加入・脱退処理は従来通り必要です。

つまり、保険証がプラスチックカードであるかマイナカードであるかに関係なく、「脱退の届け出」「証明書の提出」は必須となります。

親の扶養から外れて保険の切り替えを行う際、マイナンバーカードの保険証利用者でも「資格確認書」の提出が必要になることがあります。「資格情報のお知らせ」は代用できません。

資格確認書が手元にない場合は、市区町村の保険窓口や前の保険組合に相談すれば発行してもらえます。不明点があるときは、マイナポータルの案内や市役所の保険課に直接確認するのが確実です。