過去分の〈老人扶養控除〉を漏れた場合の修正申告〜控除申請の可否と準備すべき書類

祖母や母などお年寄りを扶養していたのに「老人扶養控除」を申告に漏れていた…そんなケースが発覚して慌てている方へ、過去分の修正申告の流れと注意点を整理したガイドです。

修正申告（更正の請求）は可能か？

控除漏れに気づいた場合、過去5年分まで「更正の請求書」を提出すれば、払いすぎた税金の還付を受けることができます。

たとえ確定申告書や源泉徴収票を破棄していても、再発行や市役所・勤務先への再発行請求ができますので対応可能です。

更正の請求には以下が基本です。

源泉徴収票は勤務先から再発行資料。年金のみの場合は年金機構から再発行可能です。

請求書は、所得税は所轄税務署、住民税は市区町村役場へ。期限は原則5年以内ですが、市区町村ごとに異なる場合もあります。

提出後、税務署で調査・承認されれば「減額更正」が行われ、納め過ぎた税金が還付されます。

Aさん（派遣社員）は、10社分の源泉票を紛失しても、市役所と勤務先から再取得して申告。5年前の老人控除も申告し、10万円弱を還付されました。

「とにかく諦めないで、書類を再取得すれば解決できます。」

●老人扶養控除の漏れは、過去5年まで修正申告で取り戻せます。

源泉徴収票や証明書が無くても、勤務先・年金機構・役所から再取得可能です。

「更正の請求書」を税務署・役場に提出すれば、過払い分の税金は還付されますので、まずは必要書類を集めて着手してみましょう。