モバイルICOCAでバス乗車時にパスコードを求められる理由とは?エクスプレスカード設定の注意点を解説

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モバイルICOCAをiPhoneでエクスプレスカードに設定しているのに、電車ではスムーズに使えるのに対して、バスでは毎回パスコード入力が必要になる——そんな状況に困っている方は意外と多くいます。実は、これは仕様や端末の設定に由来することがあり、正しい対応を知れば回避できるケースもあります。本記事では、原因の切り分けと実用的な対策をわかりやすく解説します。

エクスプレスカードとは?ロック解除なしで使える便利な仕組み

Appleのエクスプレスカード機能を使うと、iPhoneやApple Watchのロック解除やFace ID不要で、交通系ICカードが使えるようになります。iPhoneの「ウォレット」アプリからICOCAを設定し、エクスプレスカードとして有効にすれば、通常は画面を触らなくても改札をスムーズに通過できます。

この仕組みは電車の改札や一部自販機・コンビニなどで広く対応しています。

バスでのみパスコードを求められる原因とは?

バスに乗車しようとするときにパスコードが求められる原因として、以下の点が考えられます。

  • ①バスの読取機がエクスプレスカード非対応の旧機種:地域や事業者によっては、非対応リーダーがまだ使われていることがあります。
  • ②iPhoneが再起動後にロック解除されていない:再起動後のiPhoneでは、Face IDやパスコードによるロック解除が一度行われるまでエクスプレスカードは機能しません。
  • ③Apple Payの設定に一時的な不具合がある:OSやアプリのアップデート直後に一部のICカード設定がリセットされたような挙動が見られる場合があります。

特に①のケースはよく見られ、同じ地域の電車では問題なく使えても、バスの車載機器が古いために“エクスプレスカード未対応”扱いとなってしまい、結果としてパスコードを求められる現象が起こります。

確認・対処すべきポイントまとめ

このような状況で試しておきたいチェック項目はこちらです。

  • ・iPhoneの[設定]>[ウォレットとApple Pay]>「エクスプレスカード」にICOCAが正しく設定されているか確認
  • ・iPhoneを再起動した直後であれば、ロック解除(パスコード・Face ID)を一度行ってから使用する
  • ・バスの端末にステッカーなどで「Apple Pay対応」や「エクスプレス対応」の記載があるか確認
  • ・iOSが最新版か確認し、必要ならアップデート

もし複数回のバス利用で毎回パスコードが求められるようなら、地域の交通事業者の公式サイトやICOCAサポート窓口へ、車載リーダーの対応状況を問い合わせることも有効です。

実例:大阪市内と地方バスでの挙動の違い

例①:大阪市営地下鉄→モバイルICOCAで改札通過問題なし。
例②:同じiPhoneで地方のコミュニティバス(導入初期のICカード対応)→タッチ時にパスコード求められる。

これは、導入年数の異なるリーダーが使われていたことが要因で、地方の車載端末がApple Payエクスプレスモードを認識できなかったケースでした。

まとめ:バス側の端末仕様による可能性が高いが、設定チェックも忘れずに

モバイルICOCAをiPhoneで使用していて、電車ではスムーズに使えるのにバスでパスコードが必要な場合、主な原因は「バス端末の非対応」または「iPhone側の条件未達」であることが多いです。

エクスプレスカードが設定されている限り、原則としてパスコード入力は不要です。とはいえ、バスのシステムや端末更新のタイミングによって対応状況は異なるため、地域差にも注意が必要です。

念のため、エクスプレスカード設定・OSの状態・利用する交通機関の対応状況を一通りチェックしてみることをおすすめします。

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