外貨預金の資産を管理しやすい環境に移したいと考える人は多く、特に店舗の撤退が進む中、ネットバンクへの移動を検討するのは賢明な判断です。この記事では、三菱UFJ銀行にあるドル建て外貨預金をネットバンクへ移す方法と、その際の注意点やおすすめの銀行について解説します。
三菱UFJ銀行の外貨預金を移すにはどうすればいい?
三菱UFJ銀行では外貨預金を直接他行の外貨預金口座へ移動する仕組みは基本的に提供されていません。そのため、いったんドルを円に戻し(為替手数料が発生)、他行へ送金→外貨に再両替という流れが一般的です。
また、三菱UFJダイレクトを使えば一部操作はオンラインでできますが、残高がある口座を完全に解約する場合や多額の取引には店頭対応が必要になる場合があります。
PayPay銀行 vs 住信SBIネット銀行:どちらが外貨預金に向いている?
以下に、主要ネットバンク2社の外貨預金サービスを比較します。
項目 | PayPay銀行 | 住信SBIネット銀行 |
---|---|---|
取扱通貨 | 7通貨 | 14通貨以上 |
米ドル為替手数料(片道) | 15銭 | 4銭 |
定期預金金利 | 年0.01%〜 | 年0.03%〜 |
スプレッドの狭さ | △ | ◎ |
スマホアプリの使いやすさ | ○ | ○ |
総合的に見ると、住信SBIネット銀行の方が手数料が低く、外貨預金の条件も優れているためおすすめです。
手数料はどこでかかる?事前に知っておくべきこと
外貨預金の移動に関しては、主に次の2つの手数料が発生します。
- 為替手数料:外貨→円、または円→外貨への両替時に発生(例:1ドルあたり片道4〜25銭など)
- 振込手数料:他行への資金移動時に発生(ネットバンクでは無料回数が設定されていることも)
このため、「いったん円に戻してから移動」というステップを踏む際は、為替のタイミングにも注意が必要です。
外貨預金を移すタイミングと注意点
為替相場の影響を受ける外貨預金は、移動のタイミングによって損益が変わるため注意が必要です。例えば1ドル=145円で購入したドルを、140円で円転してしまうと5円の為替差損が発生します。
そのため、為替レートの傾向を見ながら移動のタイミングを計るのも重要です。SBIネット銀行ではリアルタイム為替レートを確認できる機能もあるので活用しましょう。
まとめ|外貨預金の移動は慎重に、でも確実に
三菱UFJ銀行からネットバンクへ外貨預金を移動するには、一度円に戻し→振込→再度外貨預金に交換という手順が必要です。
手数料面・通貨数・サービス内容を考慮すると、住信SBIネット銀行がより優れた選択肢と言えるでしょう。ネットバンクを活用すれば、老後資産の管理も効率的かつ柔軟に行えます。将来に備えて、今のうちに準備を進めましょう。
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